硫黄島に残る甘藷圧搾機(小笠原村硫黄島平和祈念会館付近)
目次
概要
硫黄島にある小笠原村硫黄島平和祈念会館付近に、
甘藷圧搾機が残る。
このあたりは、
当時、東山部落あるいは西部落であろうか。
*東山・・あずまやま
ここは、近年ガジュマル林が整備されて、
圧搾機が見られるように道がつけられた。
ガジュマル林は
日よけ・風よけなどで戦前に植栽されていたものである。
車道からほど近い場所にある。
所有者
硫黄島も、
開拓の初期はサトウキビ(甘藷)が主であった。
プランテーション的に開発された経緯があり、
土地所有者が少なく、大部分は小作であった。
こういう圧搾機は個人所有であったのだろうか?
それとも、
大地主(製糖会社)が貸与していたのだろうか?
(要調査)
水平線(小説)
「水平線」では、
徴兵されないために、圧搾機で指をつぶす場面が出てくる。
小説なので、真実かどうかは分からない。
しかし、十分あり得る話として読んでいた。
この圧搾機を見たとき、
すぐにその小説を思い出した。
現地の様子
甘藷圧搾機
同上 別アングル
<参考写真> 与論島で展示のもの
見るには
一般観光で行くすべはない。
墓参や遺骨収集事業に参加する機会があれば、
島内視察で見ることが可能である。
硫黄島には
海上自衛隊、航空自衛隊が常駐している。
そのため、
内地の基地からは定期的に輸送機が飛んでいる。
片道2時間以上かかる。
小笠原島民の場合、
父島からヘリで硫黄島に渡る場合もある。
いずれにせよ、前述の通り、
一般観光などでは行くことはできない。