小笠原マルベリー

葉の先からまた葉が出るトビハクロトン

 

 

 

概要

 

亜熱帯農業センターで

葉の先からまた葉が出ている樹木を見た。

 

見た目は葉が細いがクロトンノキに似ていた。

クロトンノキは園芸種・観葉植物として、

さまざまな品種がありそうである。

クロトン: マルベリーの日記&小笠原情報箱

ヘンヨウボク – Wikipedia

 

<集落内で植栽のクロトンノキ>

 

ちょうど作業に来ていた職員がいたので、

聞いてみた。

 

やはりクロトンノキの仲間で、

トビハクロトンとのことであった。

*トウダイグサ科・外来種

園芸種では、

「グリーンベル」と呼ばれたりもするようだ。

クロトンの種類図鑑|大きくなる品種は?花や葉に違いはある?

トウダイグサ科クロトンノキの飛び葉について | | 日本植物生理学会

飛び葉が発生する植物について |  日本植物生理学会

 

ちなみに、島内には、

他でも栽培してるところはあるのだろうか?

いまのところ、ここ以外では見てはいない。

 

 

 

 

和名

 

クロトンノキは

クロトン、ヘンヨウボクなどともいわれる。

 

クロトンは英名の属名からだが、

実際にはその属ではないよう。

 

ヘンヨウボクは「変葉木」で、

葉の模様に変化が多いところからのよう。

 

トビハクロトンは、「飛び葉クロトン」で

葉の先からまた葉が出る様子からである。

 

 

 

 

 

葉の様子

 

 

植栽のトビハクロトン全景

 

一般的なクロトンノキより葉が細め

 

葉の先から葉が出ている

 

先に出る葉は本来の葉より小さく丸みがある

 

葉が出るメカニズムは、

はっきりわかってはいないよう

 

葉の主脈が、

そのまま外に出て先端の葉につながっている

 

 

 

 

 

花(雄花と雌花)

 

クロトンノキの仲間は、

雌雄同株だが、雌雄異花である。

つまり、花序ごとに雌花と雄花がある

花は穂状花序に複数つく

雄花

 

 

雄花拡大

 

花弁5-6、萼片5-6、おしべ多数

 

雌花

 

雌花拡大

 

花弁や萼片はない

めしべの子房が膨らみ、花柱は3-4(数は変異あり)

 

 

 

 

 

見るには

 

一般的なクロトンのときは集落内各所で見られる。

 

このトビハクロトンは、

亜熱帯農業センター展示園内。

橋を渡ってすぐのハウス(研究用・非公開)前。

いつでも見られるが、花期は定かではない。

 

父島のおもな観光・学習施設

 

ツアーでは、

景観(島内観光)や森歩きで訪ねることがある。

見たい方はリクエストを。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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