葉の先からまた葉が出るトビハクロトン
目次
概要
亜熱帯農業センターで
葉の先からまた葉が出ている樹木を見た。
見た目は葉が細いがクロトンノキに似ていた。
クロトンノキは園芸種・観葉植物として、
さまざまな品種がありそうである。
<集落内で植栽のクロトンノキ>
ちょうど作業に来ていた職員がいたので、
聞いてみた。
やはりクロトンノキの仲間で、
トビハクロトンとのことであった。
*トウダイグサ科・外来種
園芸種では、
「グリーンベル」と呼ばれたりもするようだ。
トウダイグサ科クロトンノキの飛び葉について | | 日本植物生理学会
ちなみに、島内には、
他でも栽培してるところはあるのだろうか?
いまのところ、ここ以外では見てはいない。
和名
クロトンノキは
クロトン、ヘンヨウボクなどともいわれる。
クロトンは英名の属名からだが、
実際にはその属ではないよう。
ヘンヨウボクは「変葉木」で、
葉の模様に変化が多いところからのよう。
トビハクロトンは、「飛び葉クロトン」で
葉の先からまた葉が出る様子からである。
葉の様子
植栽のトビハクロトン全景
一般的なクロトンノキより葉が細め
葉の先から葉が出ている
先に出る葉は本来の葉より小さく丸みがある
葉が出るメカニズムは、
はっきりわかってはいないよう
葉の主脈が、
そのまま外に出て先端の葉につながっている
花(雄花と雌花)
クロトンノキの仲間は、
雌雄同株だが、雌雄異花である。
つまり、花序ごとに雌花と雄花がある
花は穂状花序に複数つく
雄花
雄花拡大
花弁5-6、萼片5-6、おしべ多数
雌花
雌花拡大
花弁や萼片はない
めしべの子房が膨らみ、花柱は3-4(数は変異あり)
見るには
一般的なクロトンのときは集落内各所で見られる。
このトビハクロトンは、
亜熱帯農業センター展示園内。
橋を渡ってすぐのハウス(研究用・非公開)前。
いつでも見られるが、花期は定かではない。
ツアーでは、
景観(島内観光)や森歩きで訪ねることがある。
見たい方はリクエストを。
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