小笠原マルベリー

タイワンレンギョウ(デュランタ、ハリマツリ)の花


 

概要

 

’22/3月、

タイワンレンギョウ(クマツヅラ科・外来種)の花が

咲いています。

 

青系で多数の花をつけるのでよく目立ちます。

花期は長めです。

 

父島では

人家の庭先で見られる植物の1つです。

 

いくつか品種もあるようで、

場所により花色や模様などに違いがあります。

 

花は甘い芳香もあります。

果実は

橙色で径1㎝ほどの丸いものが多数つきます。

 

本種はクマツヅラ科ですが、

小笠原ではこの科の自生種はありません。

山中に野生化している個所はないと思います。

 

 

 

和名

 

タイワンレンギョウは

ハリマツリ、デュランタなどともいわれます。

 

 

タイワンレンギョウは「台湾連翹」と書きます。

 

タイワンは台湾に多いという意味でしょうか?

原産地ではないようです。

レンギョウとつくのは

レンギョウに似ているという意味でしょうね。

(和名要調査)

レンギョウ – Wikipedia

 

ハリマツリは「針茉莉」です。

 

どこかとがって針のようなところがあるのでしょうか?

マツリは茉莉花(ジャスミン)からきていると思われます。

(和名要調査)

マツリカ – Wikipedia

 

ちなみに

マツリカ(茉莉花)・レンギョウ(台湾連翹)とも、

モクセイ科です。

花が似ているから、和名に使われたのでしょうか?

 

デュランタは学名からです。

 

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

人家の庭先で生えている様子 

低木性ですが、つる性のようにも見えます

 

別の人家まわりの様子

 

1つの花序に複数の花をつけます

 

 

花冠は5裂

花色はおもに青系(品種により違い)

(花色は白いのもあるようです)

 

おしべ4(長短2ずつ)、めしべ1

外から見えるのは長いおしべ2だけで、

短いおしべ2とめしべは見えません

 

果実は

橙色で径1㎝ほどの丸いものが多数つきます

 

葉は対生、

形は楕円形、縁には粗い鋸歯

 

 

 

 

 

見るには?

 

人家の植栽木で、各所で見られます。

ツアーでは、

特に紹介することはありません。

 

興味のある方は、お知らせ下さい。

送迎や移動時に紹介できます。

 

全ツアーメニュー

 

 

 

 

参考

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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