小笠原マルベリー

夜間強烈な香りを放つヤコウボク


 

 

概要

 

集落周辺で夜間に強烈な香りを放つ

ヤコウボク(ナス科・外来種)。

香りを放つのは花の部分。

 

初夏から夏の夜間は、

長期間にわたり、香りを放ちます。

昼もわずかに香りますが、

夜間とは比べものになりません。

 

芳香ではありますが、

香りが強すぎると、嫌みなぐらいです。

 

花そのものはごく小ぶりで地味なので、

それほど観賞価値はありません。

 

本種は、

常緑低木で、ややつるのようでもあります。

 

集落地に植栽があり、

一部その周辺で野生化しています。

なお、

山中で野生化してるところはほとんどありません。

 

 

 

 

和名

 

ヤコウボクは「夜香木}です。

 

夜に香る樹木なので、

まさに和名の通りです。

 

ヤコウカともいわれ「夜香花」です。

香るのは花なので、これもぴったりですね。

 

 

 

 

生えている様子

 

 

野生化個体群

地上部を覆うように生えているところです。

 

野生化個体

これは林縁で生えているそれほど大きくない個体

 

葉は互生、披針形

花は円錐花序の先に多数

 

 

 

 

花冠の色は黄白色~黄緑色

筒状花5裂、筒状部が長いです

 

花冠の先端は星型5裂、おしべ5、めしべ1

柱頭の外側はは平べったい円形

 

 

 

見るには?

 

大村地区や扇浦地区の人家のあたりで

ところどころ植栽があります。

 

宮之浜に下る道には

野生化した大きな群落があります。

 

日中は印象にの残るところもないので、

あまり話題にしません。

興味のある方はリクエストしてください。

 

夜の強烈な香りが印象に残る樹木です。

ナイトツアーの時に話題にします。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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