「蜜蜂と遠雷」(恩田陸)
目次
概要
2016年発行、
「蜜蜂と遠雷」(恩田陸)。
蜜蜂と遠雷 | 株式会社 幻冬舎 (gentosha.co.jp)
第156回直木賞受賞です。
直木賞-選評の概要-第156回|直木賞のすべて (prizesworld.com)
著者・恩田陸氏は
高校の同窓生(水戸一・2年後輩)です。
在校中、
きっとどこかですれ違うくらいはあったはず。
僕は本を読むとき表紙カバーをはずして読みます。
本書は真っ黒。これはピアノに見立てているのかしら?
タイトルと中身の関係も気になって読みます。
蜜蜂は
養蜂家の子供がコンテスタントで出てくるのでわかります。
遠雷の方が、
本を読んでもピンときませんでした。
雷は1度しか出てきません。
しかもさりげなくです。
蜜蜂と遠雷が何かの比喩なのでしょうか?
著者に真意を聞きたいですね。
本文
本書のストーリーはとてもシンプルです。
「ピアノコンクールの予選から本戦まで、
4人のコンテスタントに焦点を当てた物語です。」
著者の「夜のピクニック」は歩行祭という学校行事ですが、
行事を始めから終わりまでというストーリーに、
共通性があります。
本書は500ページを超えますが、
4人のコンテスタントに引き込まれどんどん読み進めます。
でも本当は細かい描写もじっくり読んだ方が
読み応えがあるのだと思います。
コンテストの結果は
本書にとってそれほど大事なものでないのでしょう。
読んでいると、おおむね結果は見えてきます。
それより、
コンテスタント同士の関係性が引き込まれます。
音楽と自然の融合も
大きなテーマであるように思います。
自然の描写もいたるところで出てきます。
「音楽を外に連れ出す」、
コンテスタントの1人の師匠からの課題でもありました。
参考
図書 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
「夜のピクニック」と高校の思い出: マルベリーの日記&小笠原情報箱
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