小笠原マルベリー

夜明・湾岸道路での自生植物(24)ヒゲスゲ


 

 

はじめに

 

夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は

90種類ほどあります。

1種類ずつ、

特徴や見られる場所を紹介していきます。

島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)

 

 

 

 

 

 

(24)ヒゲスゲ(カヤツリグサ科・広域分布種)

 

常緑多年草のヒゲスゲ。

ヒゲスゲ – Wikipedia

 

草丈50㎝ほどで、

海岸に近いエリアや明るい林内に生えていることが多い。

 

似たようなムニンナキリスゲと

隣り合って生えていることもある。

ヒゲスゲの方が葉がやや広い。

ナキリスゲ: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)

 

花期は冬場で、果期は3-4月のようだが、

痩果は通年でついている。

 

ヒゲスゲの小穂は複数つき短円柱である。

頂小穂は雄性、複数の側小穂は雌雄性である。

 

カヤツリグサ科の花茎は3角形です。

触ってみてください。

 

分布は小笠原諸島全域です。

海岸に近いエリアや明るい林内によく生えている。

父島でも、同様な場所に生え、

普通に見られる種である。

 

このルート沿いでも、

ところどころに見られる。

 

 

 

 

 

 

和名

 

ヒゲスゲは「髭菅」と書く。

 

スゲの仲間で、

鱗片の先の芒(のぎ)をヒゲに見立てたものである。

芒 – Wikipedia

スゲ属 – Wikipedia

ヒゲスゲ – Wikipedia

 

 

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

全体の形状

 

葉がやや広め

 

小穂は複数つく

 

複数の小穂

 

頂小穂は雄性、側小穂は雌雄性である。

側小穂は複数つきます。

 

 

花粉をつけている時期頂小穂

 

頂小穂は雄性

 

 

側小穂 上部が雄性、下部が雌性

 

雄性の上部は花粉をつけ、

雌性の下部は柱頭をのばしている状態

 

 

側小穂の雌性部分

 

柱頭は長めで3分岐

この部分が痩果となる

 

 

 

 

 

 

 

似た仲間

 

スゲの仲間は複数種あり、みな似ている。

 

よく見られる種としては、

ムニンナキリスゲが隣接して生えていることもある。

ナキリスゲ: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)

 

この2種は、

小穂の形状が違うので、すぐ見分けがつく。

また葉の幅が、ヒゲスゲの方が広い。

 

 

 

 

 

 

 

 

見るには? 

 

明るい林内、海岸に近いエリアでよく見られる。

普段はあまり紹介していません。

 

カヤツリグサ科で地味ですが、

花期には紹介したりしています。

 

興味のある方はリクエストしてください。

ほとんどのコースで紹介できます。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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