胞子嚢群が線形ハの字形のムニンサジラン
目次
概要
常緑で単葉のシダ、
ムニンサジラン(ウラボシ科・固有種)。
岩上や崖地に群生して生えているのが普通。
葉は細長く(狭披針形)、全縁で先がやや尖る。
長さは20㎝程度。
葉裏の胞子嚢群は、
中肋を挟み線形ハの字形。
父島では個体数は多いが、
観光のルート沿いではそれほど目立たない。
千尋岩ルートでは
沢沿いの岩場・崖地に着生が複数箇所で見られる。
いずれも群生している。
小笠原での分布は
父島、弟島、母島、火山列島など。
和名
ムニンサジランは「無人匙蘭」と書く。
小笠原に生息する(ムニン)、
葉の形がサジのような、ランみたいなシダ
ということである。
生えている様子
岩上に着生
上向きで生えている様子
崖地に着生
下向きに生える様子
葉柄は短めで
葉身は細長く20㎝ほど、全縁で先はとがり気味
表面はやや光沢がある
中肋は葉の表面に突出
胞子嚢群(ソーラス)は
中肋をはさんで線形ハの字形
同上 近景
乾き気味のときは葉が縮こまる
雨が降ったりすると、また元の形に
見るには
標高の高い山中の岩場などに群生して生え、
個体数はそれなりにある。
ただし、観光ルート沿いでは少なめ。
確実なのは
千尋岩ルートのはじめの沢筋で見られる。
シダは興味を引きにくいので、
ツアーではそれほどは紹介していない。
興味のある方はリクエストいただきたい。
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