「本の読み方」(平野啓一郎)
目次
概要
2006年発行、
「本の読み方」(平野啓一郎)。
サブタイトルが
「スロー・リーディングの実践」。
この本では、じっくり、ゆっくり、
作者の意図など考えながら本を読もうと述べる。
誤読も決して否定はしていない。
読み返すこと、再読もすすめています。
そういう読書の方が
結果として有益だということである。
実践編として
古今のテクスト(有名小説)の解釈を紹介。
◇夏目漱石『こころ』
◇森 鴎外『高瀬舟』
◇カフカ『橋』
◇三島由紀夫『金閣寺』
◇川端康成『伊豆の踊子』
◇金原ひとみ『蛇にピアス』
◇平野啓一郎『葬送』
◇フーコー『性の歴史I 知への意志』
きっと読んだことのある本があるだろう。
実践編はそこから読むのがいいかもしれない。
これらを著者なりの深い読み解き方をしている。
そこまで考えて読む人はあまりいなさそうだとも、
思ったりもした。
だからこそ作家なんだろう、
それも芥川賞作家である。
著者
著者は平野啓一郎氏。
芥川賞作家である。
とはいいながら、
平野氏の小説は読んだことがない。
この本がはじめて読む彼の著書である。
今度、小説も読んでみようと思う。
目次
第1部
量から質への転換を―スロー・リーディング基礎編
第2部
魅力的な「誤読」のすすめ―スロー・リーディングテクニック編
第3部
古今のテクストを読む―スロー・リーディング 実践編
僕の読み方
僕はわりと頻繁に本を読むほうだ。
わりとペースも早く、読み流しもあるので、
決してスロー・リーディングではない。
僕の読み方は
小説と実用書で少し違う。
小説は一度読むだけ、再読はほぼしない。
流れで読んでいるので、
あまり深く読めていない気はしている。
実用書は、
振り返って読んだり、部分的だが再読したりもする。
文章を書く時の参考にもなっている。
うそのない文章を書くためには、必要不可欠となる。
(裏を取るために複数の本もなるべく調べるが)
参考
図書 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)