「シマで戦争を考える」(兼城糸絵・石田智子・佐藤宏之)
目次
概要
2024根n3月発行、
「シマで戦争を考える」
(兼城糸絵・石田智子・佐藤宏之)。
本書は
鹿児島大学島嶼研ブックレットシリーズの23号。
800円+税。
鹿児島大学島嶼研ブックレット – 漁協経営センター/北斗書房
82ページで、それほどボリュームがないので、
すぐに読み切れる。
対象となる地域は奄美群島。
そこでの、
フィールドワークやヒアリングの様子が書かれている。
「モノからヒト」
戦争経験者がほぼいなくなるこれからの時代、
「モノからヒト」へ伝える時代となっていく。
そのためにも調査資料などをもとに、
客観性のある事実を伝えることが大事。
もちろん、分からないことも多いので、
推定・推論も必要ではあるが。
戦跡を見て、どう感じるかは、
見た人にゆだねる時期に来ているかもしれない。
国防の是非、反戦、戦争の悲惨さ、遺族の悲しみ、
兵器の技術・仕組み、戦闘・戦術など、
人それぞれでいいのだろう。
目次
Ⅰ はじめに
Ⅱ 奄美群島の戦争遺跡を訪ねる
1 戦争遺跡とは
2 鹿児島県の戦争遺跡
3 大学生と考える奄美群島の戦争
4 フィールドに残る戦争の記憶
5 戦争を体験していないわたしたちができること
Ⅲ シマの戦争を聞く
1 戦争体験をいかに記録するのか
2 文化人類学・考古学ゼミの合同フィールドワーク
3 ケーススタディその1:奄美大島(龍郷町)
4 ケーススタディ2:徳之島(天城町・伊仙町)
5 シマの戦争を考える
Ⅳ ふるさとの戦争の記憶を未来へ
1 戦争をめぐる語り
2 喜界島と第二次世界大戦
3 野間昭夫さんへのインタビュー
4 依田茉奈美さんへのインタビュー
5 野間さんと依田さんの想いの交差
6 ふるさとの戦争の記憶を未来へつなぐために
Ⅴ おわりに
参考
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