小笠原マルベリー

オガサワラオオコウモリがかじる熟したタコノキ果実果肉


 

 

概要

 

タコノキ(タコノキ科・固有種)は、

大きな集合果をつける。

 

夜明・湾岸道路での自生植物(18)タコノキ

 

タコノキは雌雄異株なので、

果実つけるのは雌株。

 

果実は熟すまで普通2年がかり。

1年目は、

青い(緑)のままある程度まで大きくなる。

そして2年目に熟す。

 

熟し始めは黄色っぽくなり、

さらに赤味を帯びてくる。

赤味を帯びると、

近いうちに果実は1つずつばらけて落ちだす。

 

道路標識のように、

集合果が丸ごと落ちすることはほぼない。

 

 

<警戒標識>

 

新設「落下物注意」標識・・タコノキ果実

 

赤い果実はオガサワラオオコウモリが狙う。

食べるのは外周部の果肉だけであるが、

夜間にやってきて、盛んにかじる。

 

 

 

 

 

オガサワラオオコウモリが来ると

 

オガサワラオオオクモリが、

タコノキ果実をかじると、どんどん下に落ちる。

そのため、オガサワラオオコウモリが来だすと、

一晩で果実がなくなることもある。

 

地上には、

落ちた果実と吐き出したかす(ぺリット)が残る。

 

オガサワラオオコウモリは果肉にしか食べないので、

中の種子は残る。

そのため、次世代の繁殖には影響があまりない。

(道路上に落ちたものは道端にどかされる)

 

むしろ、果実を口にくわえて運んだりすので、

エリア拡大の効果がある。

 

 

 

 

 

 

熟した果実

 

 

 

 

熟した果実

 

 

ばらけて落ちた果実

 

 

 

果実とぺリット

吐き出したカスの部分がぺリット

 

 

多数のぺリット

 

ぺリット拡大

平べったい状態で落ちている

 

 

 

 

 

 

 

見るには

 

タコノキそのものは

島中に生えているので、おおむねどこでも見られる。

まちなかにもあちこちある。

 

しかし熟したものは、

その時々で探さなければいけない。

 

探せば、年間を通して、

熟したものが見つかる気がしている。

 

熟した果実は、

オガサワラオオコウのかじった痕跡がある。

 

ナイトツアーでは、そういうところで、

オガサワラオオコウモリを見つけることもある。

 

ナイトツアー

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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