「提督伊藤整一の生涯」(吉田満)
目次
概要
1977年発行、
「提督伊藤整一の生涯」(吉田満)。
僕が読んだのは、文芸春秋の単行本。
昭和52年(1977)11月初版発行。
現在、新刊で買うことはできなさそうなので、
古書のサイトを紹介しておく。
著者は大和に少尉として搭乗し、
生き延びた人物。
「戦艦大和ノ最期」を書いている。
伊藤整一の生涯というタイトル通り、
彼のしっかりと生涯が描かれています。
正論を通す人だったようです。
伊藤整一は、開戦時、軍令部次長で、
最期は、
戦艦大和と運命をともにした第二艦隊司令長官。
没後、海軍大将に。
大和乗船時のことばかりに
ページをさいているわけではないが、
読者としてはとても気になるところである。
伊藤は、連合艦隊が決めた、
大和による特攻攻撃に、反対した。
しかし、
死んでくれと言われて、納得した。
攻撃が失敗し、敗色濃厚のときは、
独自の判断を可とするということに確認を取って。
大和出撃に対峙した、
アメリカ軍の現場の司令長官はスプルーアンス大将。
伊藤とスプルーアンスは、
伊藤が駐米中、親交ががあった。
ほんとに歴史や戦争は皮肉なものである。
参考:戦艦大和
戦艦大和は、沖縄戦へと向かう途中、
米軍の攻撃により沈んだ。
1945/4/7であった。
参考:著者・吉田満
吉田満氏は
大和に乗船して生きのびた方。
本書を書くには
ピッタリの人だたのかもしれない。
参考:スプルーアンス
レイモンド・スプルーアンスは海軍の軍人。
ミッドウェイ海戦や硫黄島の戦いでも指揮を取っている。
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