小笠原マルベリー

テッポウユリ開花中(’25/5月初旬)


 

 

概要

 

’25/5月初旬、

テッポウユリ(ユリ科・外来種)が開花中。

 

外来種で、人家で栽培しているものや、

野生化しているものがある。

 

野生化している個体は、海岸付近、

開けた明るい尾根や道端などで見られる。

 

はじめに開花に気づいたのは

遠望だが、大神山公園の斜面や尾根で。

 

大神山(大神山公園と大神山神社)

 

遠くでも白が目立つぐらいだから、

実際に行ってみると、本種で間違いなかった。

 

本種は

おおむね5月ごろから花期となっている。

 

テッポウユリ、大柄な白花が開花(’21/4月下旬)

 

 

 

 

 

和名

 

 

テンポウユリは「鉄砲百合」と書く。

 

花の形が

筒状で鉄砲に似ているからということ。

 

しかし、

ラッパユリ(喇叭百合)の方がよりあうように思う。

 

 

 

 

似た仲間

 

テンポウユリに似た種として、

シンテッポウユリとタカサゴユリがある。

 

タカサゴユリとテッポウユリの交雑種が

シンテッポウユリ。

いずれも外来種。

 

テッポウユリだけ花の時期が5月頃。

シンテッポウユリとタカサゴよりは

7月頃です。

 

テッポウユリに比べ、

シンテッポウユリとタカサゴユリは葉が細い。

 

シンとタカサゴの2種の違いは、

花被片の外側の赤いラインの有無ぐらいしかない。

シンテッポウユリには赤いラインがない。

 

  テッポウユリ タカサゴユリ シンテッポウユリ
小笠原の花期 5月ごろ 7月ごろ 7月ごろ
葉の太さ

細目で

ややふくらみ

細く線状に近い 細く線状に近い
草丈 0.5-1m 1-1.5m 1-1.5m
花被片外側 白、赤い線

 

 

シンテッポウユリの花

 

 

 

 

 

現地の様子

 

大神山公園斜面

白いものがポツポツ見えた

 

 

尾根上

テッポユリが開花中

 

尾根上で開花の様子

 

草丈は50㎝程度 

葉は互生で細めの披針形

花期には花茎をのばし、

1つあるいは複数の花をつける

 

林縁で開花の様子

 

花被片6、外花被(萼片)3、内花被(花弁)3

おしべ6、めしべ1(柱頭3裂)

 

 

横から見たところ

筒部が長い

 

 

おしべ6,めしべ1(柱頭3裂)。

 

 

 

 

見るには

 

父島では海岸沿い、集落周辺などで生えている。

 

まちからすぐの大神山公園でも

岩場で生えている。

林内ではそれほど野生化していない。

 

花期には

景観ツアーで紹介したりしている。

 

自然景観(島内観光)ツアー

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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