「硫黄島 IWO JIMA」(R・F・ニューカム、田中至訳)
目次
概要
1996年発行、
「硫黄島 太平洋戦争死闘記」
(R・F・ニューカム、田中至訳) 。
硫黄島 / ニューカム【著】/田中 至【訳】 – 紀伊國屋書店
原題は「IWO JIMA」。米軍はそう呼んでいる。
日本語にすると、「いおうじま」になるが、
日本では「いおうとう」である。
著者はAP通信の記者で、
戦時中は従軍記者として太平洋戦線で取材報道していた。
(硫黄島では従軍していない)
本書はドキュメントで、、
アメリカ側公式記録やインタビューをもとにしている。
日本側資料や日本軍生存者の聞き取りも
盛り込まれている。
この部分は、斉藤博之氏(かつてAP通信記者)により、
著者に提供されたものである。
1章が地上戦前、2~4章が地上戦。
本文は
事実を淡々と書き進んでいる。
かなり丹念に調べられているのが
読んでいてよくわかる。
多くの軍人が亡くなっているが、
そこも事実を淡々と書いている印象。
したがって、
感情的なことはあまりまじえられていない。
そのせいか、
わりと冷静に読める文章ではある。
ドキュメントとして貴重な資料であろう。
目次
訳者まえがき
第1章 運命の島
・・栗林兵団、
史上最大の敵前上陸ほか
第2章 決死の上陸
・・二月十九日午前八時五十九分
血に染まった砂浜ほか
第3章 摺鉢山の死闘
・・厚地大佐の堅陣
御楯特別攻撃隊ほか
第4章 栗林兵団の最後
・・地獄の二週間
屏風山の要塞ほか
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