「古事記の植物図鑑」(伊藤弥寿彦)

目次
概要
’25/6月発行、
「古事記の植物図鑑」(伊藤弥寿彦)。
定価は6600円(10%税込み)と高め。
そのため、買うのには少し勇気がいるかも。
サイズはB5変形版で大きく、
464ページもあるので、それなりに重い。
本書は、
古事記「上つ巻」から96種の動植物を紹介している。
植物図鑑とはいうが、
生物、菌類、藻類、無機物も含む。
古事記ゆえに、出てくる種は、
おおむね出雲地方や西日本のもので見られるもの。
本文の構成
物語の順にそって、1種類ずつ紹介している。
1種につき、
おおむね4ページ仕立てで、写真も複数枚入る。
構成としては、
名前、原文・現代語訳、和名・学名、
写真・図版(カラー)、解説文となる。
原文からは種が特定しにくいものもあるが、
著者が独自に見解を述べ、特定している。
著者について
著者は
もともと作家というわけではない。
むしろ映像作家といった方がいいのだろう。
はじめにであるように、古事記に触れるうちに、
登場する生き物に興味を持ったということである。
それから5年以上かけて撮影していった。
著者は、まだ60代前半(2025年時点)で、
僕とほぼ同い年。
今後、
「中つ巻」「下つ巻」部分の編もあるかもしれない。
小笠原との関連
日本の神々は、小笠原は作ってはいないはず。
古事記の時代、
小笠原は完全に無人島。
紹介される種は出雲や西日本で見られる種ゆえ、
小笠原都の共通種はかなり少ない。
これはやむなし。
参考記事
