小笠原マルベリー

「命売ります」(三島由起夫)


 

 

「命売ります」(三島由起夫)

 

 

概要

 

「命売ります」(三島由起夫)、

文庫は1998年発行ですが、もとは1968年に雑誌連載です。

 

その雑誌は「週刊プレイボーイ」で、僕も10代のころ、愛読していました。

筑摩書房 命売ります / 三島 由紀夫 著 (chikumashobo.co.jp)

 

ジャンルでいえば、純文学というよりは大衆小説です。

 

読んでいると、次は誰に命を売るのかという期待感がありつつ、

ページが進んでいきます。

 

逆説的ですが、

命を売りながら、生きる意味を問うているような小説かと思います。

 

 

 

内容

 

主人公は若い男性の羽仁夫。

 

自殺未遂で終わり、目覚めたところから物語は始まります。

その後、生きることに未練を感じず、「命売ります」という商売を始めます。

いくつかの買い主が現れ、物語が進みますが、主人公はなぜか死にません。

 

死にそうで死なない主人公。

 

決して生きようとしていたわけではないのですが・・・

ただ、自分から死ぬのは肯定的でしたが、

人から殺されるのは本意ではなかったのです。

 

そんな生死の葛藤から生きる意味を問うてるような気がした小説です。

 

 

僕の読んだ三島本

 

読んだのはわずか数冊です。

三島由紀夫: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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