小笠原マルベリー

赤土に敷いたヤシネット・・効果も少しずつ


 

赤土に敷いたヤシネット・・効果も少しずつ

 

概要

 

千尋岩(ハートロック)の上は土壌浸食で、赤土が露出して久しいです。

現在でも、土壌流出は少しずつ続いています。

 

土壌流出の理由は

ヤギの食害、崩れやすい崖地、人の歩行の影響など複合的です。

 

赤土は貧栄養で、かたいせいか、

赤土露出の場所にはほとんど植物が生えてきません。

 

そこで数年前から、冬場の歩道整備の時、

試験的に、赤土にヤシネットを敷いています。

ヤシネットを敷くと、

土壌流出が防げるのと、土が運ばれ、たまったりします。

 

それから数年経って、少しずつ植物が生えだしています。

効果は出ているようです。

 

 

 

実際の現場

 

千尋岩の上 

ネット上の土がたまったところに草が生えてきました。

 

歩道脇斜面の崩落防止ネット

崩落を防ぎ、草も少し生えてきました。

 

歩道脇斜面の階段状の崩落防止ネット

崩落を防ぎ、草も少し生えてきました。

 

 

 

今後について

 

歩道の整備・修理はおもに冬場に実施されます。

村で予算をつけて、長年に渡って、北海道から専門家を来てくれています。

 

生態系の復元を目指して – 北海道山岳整備 (jimdofree.com)

 

このヤシネットもそのときに設置したものです。

少しずつ効果も見えてきたので、

全面的に敷くことも考えてみるのもどうかなと思います。

 

あるいはタコノハチップを敷き詰めるものいいかもしれません。

ただこれを敷き詰めると、地面が隠れるので、

土壌流出は防げても、新たな草が出ないかもしれません。

 

他の案としては、

自生の低木性樹木や草本を植栽するというのもあります。

ただし、わずかな土壌の赤土の上でうまく根付くかどうかが疑問です。

 

 

 

 

 

ツアーでは?

 

千尋岩のルート上ですので、間近でご覧いただけます。

 

千尋岩(ハートロック)ルート

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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