「ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石」(伊集院静)
目次
「ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石」(伊集院静)
概要
2013年発行、「ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石」(伊集院静)
ノボさんとは正岡子規のこと。
正岡は名を常規、幼名が升(のぼる)でした。
作家としてつけた名は子規ですが、子規ははほととぎすのことです。
この小説は、サブタイトルにあるとおり、
正岡子規と夏目漱石との関係に焦点当てながら、正岡子規の生涯を描いています。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」では、
正岡子規と秋山真之と之関係に焦点を当てていました。
その小説の中でも、正岡はやはりノボ(升)さんでした。
ちなみに秋山はジュン(淳)さんでした。
正岡はのちに有名になる作家たちと交友を結んでいます。
その1人が漱石なのです。
内容
この小説では
子規が上京してからの21才の秋から始まります。
ベースボール(野球)に夢中な子規です。
その後、俳句や短歌に目覚めていきます。
多くの人と交友を結びつつ、漱石もその1人でした。
その後、漱石とはより親しい特別な関係を結んでいきます。
子規は若くして発病し、34才で人生を閉じます
この小説では死の床までが描かれています。
子規の妹と母の介護は壮絶なものだったのだと感じます。
しかし子規の持ち前の明るさがそれを救っていたのでしょう。
子規は人に対する好き嫌いはあったようですが、
人を集める求心力にたけていました。これは天性のものだったのでしょう。
また子規の生き方には破天荒なところも垣間見えます。
そういった所がよくあらわされていると思います。
イメージとしては、
「坂の上の雲」の子規像と、同じように描かれていると思いました。
愛媛旅行
2020年11月、長女と松山を訪れました。
坂の上の雲ミュージアムは訪れましたが、
残念ながら、子規記念博物館は立ち寄る時間がありませんでした。
坂の上の雲ミュージアム (sakanouenokumomuseum.jp)
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