概要

イワホウライシダ（シダ植物・イノモトソウ科・固有種）は

沢筋の岩場などに生える小さなシダです。

分布はおもに兄島や母島ですが、

父島でもごくわずかに自生しています。

この仲間での栽培種・園芸種は、

属名からアジアンタムとよばれています。

和名

イワホウライシダは

「岩蓬莱羊歯」と書きます。

岩場に生える

ホウライシダという意味合いです

蓬莱（ホウライ）とは

センニンが住むような桃源郷、あるいは台湾のことです。

由来としてはどちらのことでしょうか？

イワホウライシダ説明

おもに沢筋の湿り気のある岩場に生えます。

葉柄の長さは10ｃｍ程度です。

葉柄や中軸は黒色。

葉の付き方は2回羽状。

羽片の形は扇円形で、

2-5の切れ込み（浅裂）があります。

裂片の外縁部は微鋸歯があります。

胞子嚢群（ソーラス）は

小羽片の辺縁に複数個つきます。

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見るには？

兄島内陸部は観光では行けません。

ボートツアーで滝之浦に休憩上陸する機会があれば、

その付近の壕の中でも生えています。

（近年は未確認）

父島では

初寝歩道沿い東平でわずかに生えています。

見つけるのは難しいです。

初寝浦歩道に生えるイワホウラシダ

父島では数少ないイワホウライシダ（東平）

東平であれば紹介はできます。

森歩きで訪れます。

森歩き

なお母島の分布は情報がありません。