小笠原マルベリー

初寝浦歩道に生えるイワホウラシダ


 

 

概要

 

’23/1/14午前、

初寝浦線歩道を歩いた。

 

歩道の一か所だけ、

イワホウライシダ(シダ・イノモトソウ科・固有種)が

生えているところがある。

 

兄島の沢沿いでよく見られるイワホウライシダ

 

この場所に生えているのは、

かなり前に見つけて知っていた。

イワホウライシダ(固有種): マルベリー

 

しかし、

父島ではこの場所以外で生えているところは知らない。

 

そういう意味で、父島では貴重なシダである。

他に、兄島・母島などで自生。

 

生えている場所に着くと、

その場所だけ地面が濡れていて、

水がわずかに流れていた。

ルートのほとんどが

乾いているにもかかわらずである。

 

どうやら、

その湿っぽい環境が適しているだと思われる。

複数の個体が元気よく生えていた。

 

生えているのはほぼ道沿いではある。

ただし、岩の上などへりの方に生えているので、

ほとんど踏まれる心配はなさそうだ。

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

 

イワホウライシダが生える場所

 

ここだけ地面が濡れている

山側から水がしみだしている場所のよう  

 

全形

 

同上  別な個体

 

葉柄や中軸は黒色

 

葉の付き方は2回羽状

 

羽片の形は扇円形で、2-5の切れ込み(浅裂)がある

 

裂片の外縁部は微鋸歯がある

 

胞子嚢群(ソーラス)は小羽片の辺縁に複数個つく

 

 

 

 

 

見るには

 

このルートは自由に歩ける。

 

ただし、

イワホウライシダが生えるのは1ヵ所だけ。

見つけるにはかなり注意が必要だ。

 

ツアーで行くことはほぼない。

2名様以上のリクエストで行くことは可能である。

片道30分以上は見ておく必要がある。

帰路はほぼ上り坂。

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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