小笠原マルベリー

「ノルウェイの森 上・下」(村上春樹)


 

概要

 

1987年9月発行、「ノルウェイの森 上・下」(村上春樹)

上・下 2巻分冊です。

 

上下2巻で完結なので、

どちらか1巻だけでは、うまく話しがつながらないと思います。

 

『ノルウェイの森(上)』(村上 春樹):講談社文庫

『ノルウェイの森(下)』(村上 春樹):講談社文庫

ノルウェイの森 – Wikipedia

 

 

「ノルウェイの森」はもちろんビートルズの楽曲名から。

本書の1ページ目にさっそく出てきます。

 

この曲を聴いて、僕(主人公)は混乱しました。

それとともに、18年前の直子のことを思い出します。

そして、その18年前の回想が物語のほとんどを占めます。

 

物語では、

精神疾患のある人物との会話、女性との性交渉などが何度も出てきます。

重いような、軽いような、なんとも言えない感じがあります。

 

僕としては、この本は今(2021年)読んでよかったと思います。

発売当時に読んでいたら、

主人公と年が近いだけに、自分の行動にも影響を与えたかもしれないからです。

 

 

 

 

内容

 

本書のほとんどを占めるのは、18年前の回想シーン。

当時は大学生だった主人公の僕(ワタナベトオル)と知人(男・女とも)との

交流・会話・性行為が描写されます。

 

主要な登場人物は

男はキズキ(同級生・自殺)、突撃隊(寮の同室)、永沢(寮の先輩)

女は直子(キズキの元彼女・自殺)、緑(大学で同じ授業を受ける)、

レイ子(精神疾患の療養施設で直子と同室)

 

僕は直子とレイ子とセックスもします。

しかし、それぞれ僕からは離れていきます。

 

緑とはそこまではしていませんが、

本書の最後は緑に電話をかけるシーンで終わります。

このあとどうなったかは気になるところで、

ハッピーな終わり方なのかはよく分かりません。

 

本書の冒頭の回想シーンに至るきっかけは、

「ノルウィエの森」を聞いて、直子を思い出すことから始まります。

 

本書のほとんどが回想シーンゆえ、

本書を読み終わるころには冒頭の出来事をすっかり忘れてしまうほどです。

 

 

 

 

僕が読んだ村上本

 

「風の歌を聴け」(村上春樹)

 

「一人称単数」(村上春樹)

 

村上春樹: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

吉井 信秋

大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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