「心にひびくデザイン」(牧敦)
目次
概要
2021年4月発行、
「心にひびくデザイン」(牧敦)。
心にひびくデザイン | 書籍案内 | 文芸社 (bungeisha.co.jp)
著者は母校(水戸一高)同窓生。
年齢でいうと、僕の後輩にあたります。
牧敦さん (@AtsushiMaKiDayo) / Twitter
著者の勤務先は日立製作所。
茨城県にご縁のある会社で、
母校からはそれなりの人数が勤務していると思います。
本書は、
同窓会報で紹介があり、読んでみました。
タイトルからすると、
なにか意匠デザインの話しかと思います。
でも、本書は、
「脳神経科学の視座から、
・・・環境をいかに設計-デザイン-していくべきだろうか。
ということを題材にして執筆したもの」です。
かなり高度な難しい内容を
一般の人に十分に分かる表現・説明で書かれています。
図や表も盛り込まれています。
文書の書き方も、ネット社会に沿うように、
数行ごとに、1行をあけて、読みやすくしてあります。
養老孟司による帯では
「脳研究と社会との関係、
そのあるべき姿を具体的に易しく論じた後世に残る論考」
とあります。
全編わたり、心にひびくという、
著者の思いが、しっかり盛り込まれています。
内容
脳機能画像計測技術(おもに光トポグラフィー)を使って、
心にひびくということに重点を置き、
よく見る一般的なデザイン、遊びのデザイン、学びのデザイン、
社会のデザインと話しが進んでいきます。
一般的なデザインとしてはエレバーターの開閉のボタン、
遊びのデザインではバンダイとの玩具、
学びのデザインではインターフェイス技術開発など、
社会のデザインでは未来に目指すべきもの、
などについて実例をともにまとめられています。
著者は科学者・技術者だけあって、
3章までの成果の結果は、
科学的に有意差があることをきちんと解説しています。
4章は、未来に向けての提言で、
著者の思いが最も出ているような気がします。
目 次
はじめに
第1章 心にひびくデザイン
補章 技術談議「脳機能計測技術の少し深い話」
第2章 心にひびく「遊び」のデザイン
第3章 心にひびく「学び」のデザイン
第4章 心にひびく「社会」のデザイン
あとがき
参考資料
参考資料:
<母校(水戸一高)同窓生の執筆本紹介>
本『日本を動かす「100の行動」』: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)
恩田陸: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)
堀義人氏が関わった本です。
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