夜明・湾岸道路一周での自生植物(49)キキョウラン
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。
奥村・旭橋から時計回りで、主には見られた順に紹介していきます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(49)キキョウラン(ワスレグサ科・広域分布種)
常緑多年草のキキョウラン。
草丈は1m以下程度です。
花期は4-5月頃が花期です。
小さな地味な花で、花期でも目立ちません。
分布は父島列島、母島列島などです。
明るい林内や林縁でポツポツと生えています。
このルート沿いでは、
夜明道路沿いの中央山付近でわずかに生えています。
小笠原ではワスレグサ科自生種は本種のみです。
かつてキキョウランはユリ科とされていました。
和名
キキョウランは「桔梗蘭」と書きます。
葉などの見た目がラン(蘭)のようで、
花色がキキョウ(桔梗)のようだから、
キキョウランですね。
和名にランとついても、ラン科ではありません。
ワスレグサ科です。
形状
草丈はせいぜい1m程度。
根茎は見えずに、葉だけが眼につきます。
花期になると、花茎がのびます。
花と葉
花期になると花茎をのばし円錐花序をつけます。
紫色のごく小ぶりな花です。
花被片6で、
外花被(萼片に相当)3、内花被(花弁に相当)3、
おしべ6、めしべ1です。
内花被の方が色が薄く、外花被の方が先が尖っています。
葉は2列に互生、形は線形。
花茎は2列の間からのびてきます。
果実
果実(液果)は球形(径1cm以下程度)で青紫に熟します。
見るには? ツアーでは?
林内で見られますが、普段はあまり紹介していません。
花も地味ですが、花期には紹介したりしています。
おもに森歩きで紹介します。