小笠原マルベリー

ホウガンノキの大柄な花と果実


 

概要

 

’21/6/18、

ホウガンノキ(サガリバナ科・外来種)の花を見つけました。

 

昨年は7月頃に花を見ていました。

 

ホウガンノキ花(’20/7月中旬)

 

ホウガンノキ、

僕が知ってるのは、亜熱帯農業センター内の1本だけです。

 

この個体は樹高10m以上の大きさになっています。

幹の低いところで、

花序をのばして、花をつける年もあります。

 

 

 

今年はまさにそうで、

高さ1mぐらいのところで花をつけています。

(シャッターチャンスです。)

 

和名の由来となっている大きな果実は、

まだ昨年のものが落ちずに樹上に残っています。

 

小笠原ではサガリバナ科自生植物はありません。

外来種ですが、

植栽のものは、本種とゴバンノアシがあります。

野生化はしていません。

 

 

 

 

 

 

和名

 

 

ホウガンノキは「砲丸の木」と書きます。

砲丸のような形の果実から、

「砲丸の木」ホウガンノキですね。

英語でも、

キャノンボール・ツリーというようです。

 

 

 

 

 

花序の先に複数花をつけます。

 

オレンジ色の花は6弁。

おしべ多数で、中心部にめしべ1。

 

特徴的なおしべです。

横から見ると、U字になっています。

外側の赤い部分と内側の黄色部分とがあり、

きちんと花粉があるのは内の黄色い方です。

赤い部分は、色で昆虫を誘因するんだそうです。

黄色のおしべの中心部にめしべ1があります。

 

 

 

 

果実

 

直径15cmくらいの丸い果実。

花期を迎えても、

まだ昨年の果実が樹上に残っています。

 

 

 

 

樹高

 

高木性の樹木で、樹高10m以上になります。

 

 

 

 

見るには?

 

小笠原亜熱帯農業センター展示園で見られます。

 

小笠原亜熱帯農業センター|東京都小笠原支庁 (tokyo.lg.jp)

 

父島のおもな観光・学習施設

 

この場所は景観ツアーで行くこともあります。

 

自然景観(島内観光)ツアー

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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