夜明・湾岸道路での自生植物(54)ヒリュウシダ
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夜明・湾岸道路での自生植物(54)ヒリュウシダ
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。
奥村・旭橋から時計回りで、主には見られた順に紹介していきます。
(54)ヒリュウシダ(シダ・シシガシラ科・広域分布種)
ヒリュウシダ(シシガシラ科・広域分布種)は
常緑で大型のシダです。
人の背丈ぐらいまでのびているのもあります。
大きいので、
葉の葉柄がかなりしっかりとしています。
本種が生えている場所では
群生していたり、道沿いに並ぶように生えいていることが普通です。
分布は父島だけのようです。
父島では南部の方では普通に多く生えていますが、
中・北部はさほど多くないように感じています。
広域分布種なのに小笠原での分布が偏っているものは
人為の影響もあるのかもしれません。
父島でヒリュウシダがよく見られるのは
軍道など戦前からの旧道沿いです。
本種の生息環境としては、明るい山地を好むようです。
小笠原ではシシガシラ科植物は本種のみです。
この夜明・湾岸道路ルート沿いでは、
中央山から長谷にかけてわずかに見られます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
和名
ヒリュウシダは「飛竜羊歯」。
ヒリュウ(飛竜)は竜が飛んでいるときの背中の様子に、
葉のつき方が似ているところからと、推定します。
ヒの部分が「緋」としているものもあります。
新葉が赤味を帯びることからのようです。
さらに調査を要します。
実際の様子
旧道沿いで群生して生えている様子
葉身は単羽状、
葉は細長い披針形、先端は尖っている
葉の裏面
胞子嚢群が羽軸にそってついている
胞子嚢群は羽軸にそって線形
胞子嚢群 拡大
見るには?ツアーでは?
千尋岩コースでは道沿いにたくさん見られます。
森歩きでは、あまりコース沿いにないので、
ツアーで紹介することもめったにありません。
強いていえば森歩きで紹介します。
興味のある方はお伝え下さい。
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