小笠原マルベリー

イソフジ開花中・・大村海岸(’21/9月下旬)


 

イソフジ開花中・・大村海岸(’21/9月下旬)

 

概要

 

9月下旬、大村海岸(前浜)で、

イソフジ(マメ科・広域分布種)が開花しています。

 

昨年も同じ頃に記事を書いていました。

海岸で黄花が目立つイソフジ

 

大村海岸は防潮・防風樹として植栽されているので、

本種が多数が海岸沿いに並んでいます。

低木性の樹木なので、樹高は2-3m程度です。

 

海岸散布タイプの広域分布種といっても、

小笠原群島での分布はかなり偏りがあります。

 

分布は

父島(南島も)、聟島、平島、姉島などです。

 

父島でも、個体数は少なく、

ブタ海岸、南島母どで少し見られる程度です。

母島は分布していないようです。

 

海流散布で極端に分布が偏るのは

過去の人為の影響もあるかもしれません。

(詳細は不明です)

 

父島は植栽木とはいえ、

大村海岸に多数あり、長期に花を楽しめます。

 

 

 

 

 

実際の様子(’21/9月下旬)

 

開花している個体はそれほど多くないので、

花もさほど目立ちません。

 

昨年の果実がまだ残っています。

 

花は5弁。

上向きの旗弁が目立ちます。

5弁は、旗弁(上・1)、翼弁(下・2・外)、竜骨弁(下・2・内)です。

おしべ10、めしべ1です。

 

花が咲き終わったあと、もう豆果がふくらんできています。

 

同 まだおしべも残っています。

 

防風・防潮林の様子

 

同 近景

 

 

 

 

見るには?

 

確実に見られて、個体数も多いのが、大村海岸です。

 

まちの宿のかたは散歩で行ける範囲です。

うちのツアーではこの近くの駐車場が集合場所なので、

集合時間に少し早く来ていただきご覧下さい。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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