小笠原マルベリー

海岸で黄花が目立つイソフジ


 

概要

 

イソフジ(マメ科・広域分布種)は、

花期が9-10月頃からで、わりと花期は長めです。

 

9月下旬、大村海岸(前浜)では、

イソフジの花が咲き始めています。

 

イソフジは低木性ですが、大村海岸では植栽されて、

防潮・防風として生け垣のように並んで生えています。

 

分布は

父島(南島も)、聟島、平島、姉島などです。

 

父島でも、それほど個体数は多くはなく、

海岸で少しずつ生えている程度かなと把握しています。

南島でもわずかに生えています。

母島は分布していないようです。

 

 

 

 

 

和名

 

イソフジは「磯藤」と書きます。

海辺の植物なので、イソは分かります。

 

フジの花とは、

色も花序の向き(フジは下向き)も違いますが、

花の形は似ています。

 

豆果は下向きにつき、

見た目が藤の花に似た感じではあります。

それゆえ、フジなのでしょう。

 

 

 

 

 

 

花は黄色で、

総状花序の付け根の方から順次咲き始めます。

 

一つの花は5弁ですが、

上向きの旗弁が目立ちます。

5弁は、

旗弁(上・1)、翼弁(下・2・外)、竜骨弁(下・2・内)です。

おしべ10、めしべ1です。

 

 

 

 

 

 

 

葉は奇数羽状複葉です。

 

葉の表はやや光沢のありながら軟毛があります。

 

 

葉の裏は白っぽい軟毛がついているのがよく分かります。

 

 

 

 

 

果実

 

花期も終わり頃になると、

豆果が鈴なりにつきます。

 

豆果は数珠のような形で、

中には豆が複数個入っています。

数はかなりばらつきがあります。

 

多分食用にはならないと思います。

 

 

 

 

見るには?

 

確実に見られて、個体数も多いのが、大村海岸です。

まちの宿のかたは散歩で行ける範囲です。

 

ツアーで紹介することはあまりありません。

うちのツアーではこの近くの駐車場が集合場所なので、

集合時間に少し早く来ていただきご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

参考

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

 

 

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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