小笠原マルベリー

9月頃が花期のシマホザキラン


 

9月頃が花期のシマホザキラン

 

概要

 

父島と北硫黄島のみに分布するシマホザキラン(ラン科・固有種)。

現在、父島で確認されている自生地はわずか。

 

自生地は僕が知っているこの1ヵ所かもしれません。

当然、自生個体もごくわずかです。

 

以前から本種は種の保存法リストに入っています。

https://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/wp-content/uploads/sites/2/files1/list_ESPA.pdf

環境省サイト

https://www.env.go.jp/nature/kisho/hogozoushoku/shimahozakiran.html

http://www.env.go.jp/nature//kisho/hogozoushoku/pdf/shimahozakiran.pdf

保護増殖事業計画

https://www.env.go.jp/nature/kisho/hogozoushoku/pdf/jigyoukeikaku/shimahozakiran.pdf

 

こうやって計画はありますが、実態はよく知りません。

他に保護増殖場所もあるのかも知りません。

 

現在、自生個体は金網によるネットの中で厳重に保護されています。

前出の通り、ここ以外の自生地は知りません。

 

 

実際の様子

 

自生地は金網で囲われています。

 

毎年花期を迎えると花は咲いているようです。

9月頃です。

 

本種は一見すると、父島にも自生するムニンシュスランに似た感じです。

しかし、花期はかなり違っています。

 

かなり以前ですが、まだ柵で囲われる前に写真がありました。

なんとか花のつくりも分かるかと思います。

 

花をかなりズームにしてみました。(ピントが甘いのは容赦下さい)

 

花は、ラン科の基本で花被片6(萼片3,花弁3)に、蕊柱があります。

花弁は淡黄色、かなり白っぽいですね。

 

解説書を参考に、花のつくりを紹介します。

普通のラン科とは上下が逆です。

中央の緑っぽいのが蕊柱。

 *蕊柱:おしべ・めしべが融合したもの

蕊柱を取り囲むように、

上側に唇弁1(3裂、側裂片は耳状にはりだす・中央裂片は上側に)。

上側で斜めに広がる大きめの側萼片2。

下側の大きな背萼片1、下側斜めに広がる細い側花弁2(反り返る)

 

これで花弁3(唇弁1、花弁2)、萼片3となります。

写真のピントが甘いので、分かりにくいですね。

 

 

 

見るには?

 

残念ながら本種は道からそれたところにあって、ご紹介はできません。

このブログで我慢して下さいね。

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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