小笠原マルベリー

芳香の漂うタイワンハマオモトの花


 

概要

 

タイワンハマオモト

(オオハマオモト・ヒガンバナ科・広域分布種)は

海岸付近に自生する大型の多年草です。

 

夏場が花期のようですが、冬場の一部を除き、

かなり花期は長いように感じています。

 

花は花冠(花弁と萼片)6が細長い白花です。

おしべも特徴的で

花糸の先に細長い葯がついています。

葯がシーソーのようにふらふらと動きます。

 

小笠原では父島・母島列島に自生します。

父島の海岸で見られるものは

自生か植栽かよく分からないものもあります。

 

小笠原のものは、かつて新種発表され、

のちタイワンハマオモトと同種とされたようです。

国内では小笠原、与那国島などに自生します。

 

小笠原でのヒガンバナ科自生種は

本種だけのようです。

 

とある本で、小笠原の用途として、

偽茎が氷枕の代用にされていたという記述が

ありました。

 

 

 

 

 

 

和名

 

タイワンハマオモトは「台湾浜万年青」と書きます。

タイワン(台湾)などに分布するハマオモトです。

 

本種はハマオモトより花が大きいようですね。

自生地からしてより南方系のようです。

ハマオモト(浜万年青)は

浜に生え、葉がユリ科のオモトに似ているからです。

 

別にハマユウという言い方もあります。

ハマユウとは浜木綿で、

「海から来た植物」という本では、

白く垂れた花弁を

ゆう(木綿)が垂れた状態に見立てたものとしています。

(ゆう:こうぞの皮をはぎ、さらして糸にしたもの)

 

 

 

 

実際の様子

 

 

全景  草丈1.5mほど

多数の葉鞘が巻きあって直立し、

太い円柱状をした偽茎から葉が四方にのびる。

偽茎の内部は白色である。

花はのびた花茎の先につけます。

 

太い円柱状をした偽茎

偽茎の内部は白っぽい色。

 

 

花冠は細長い線形で白6裂(花弁3・萼片3)、

おしべ6、めしべ1。

 

おしべ花糸、めしべ花柱とも、赤味を帯びる

先端に黄色の葯があるのがおしべ6、

ないのがめしべ1。

 

 

葯の部分 黄色の葯がついて細長い

 

シーソーのように、風があると揺れています。

そのことで花粉が飛びやすくなっているのだろうと想像します。

 

 

 

 

 

 

見るには?

 

まちなかの大村海岸・大神山公園には

植栽も含めて多数生えています。

 

他の海岸でも見られるところはありますが、

個体数はそれほど多くはありません。

 

ツアーでは、

海岸を訪れたときに紹介することがあります。

 

全ツアーメニュー

 

 

 

 

参考

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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