「世界自然遺産 小笠原諸島―自然と歴史文化―」(東京都立大学小笠原研究委員会編)
目次
概要
2021年3月発行、
「世界自然遺産 小笠原諸島―自然と歴史文化―」
(東京都立大学小笠原研究委員会編)。
都立大学は
小笠原に宿泊もできる研究施設ももうけています。
そのため、小笠原の関係する研究者や学生が、
研究しやすい体制ができています。
本書の執筆者も
島民にとって、なじみのある人が多いです。
この本は
自然環境と人文社会環境を総合的に紹介するガイドブック
として企画されたということです。
とはいうものの、研究成果が元になっていますので、
気楽に読むにはやや難しいかもしれません。
個々の内容は
すでに発表された既知ものがほとんどかと思います。
小笠原情報をまめに仕入れている人や、
小笠原研究年報などを読んでいる方には、
さほど目新しくはないかと思います。
小笠原研究年報とOgasawara Researchについて|
とはいえ、
新たに学びになった部分もあります。
本書の特徴として
エクスカーションガイドがついています。
実際に島に来てみてまわる時の参考となります。
小笠原に興味のある方、
ぜひ手に取ってみてください。
目次
まえがき (可知直毅)
Ⅰ 自然遺産地の基盤としての大地
第1章 小笠原諸島の成り立ち (鈴木毅彦)
第2章 父島の地形と地質 (小松陽介・岡本 透)
第3章 母島の地形と地質 (岡本 透・小松陽介)
第4章 小笠原の地形と地質をめぐるエクスカーション
(吉田圭一郎)
Ⅱ 自然遺産地を取り巻く大気と水
第5章 小笠原諸島の気候と大気 (菅野洋光)
第6章 小笠原諸島の水環境 (松山 洋)
第7章 小笠原の水環境や海をめぐるエクスカーション
(松山 洋・菊地俊夫)
Ⅲ 自然遺産地に生きる生物
第8章 小笠原諸島の生態系の特徴 (可知直毅)
第9章 小笠原諸島の固有の生物(植物編)(菅原 敬)
第10章 小笠原諸島の固有の生物(動物編)(川上和人)
第11章 小笠原諸島における外来生物の影響と対策
(可知直毅)
第12章 小笠原の生物に出会うエクスカーション
(後藤雅文・加藤英寿・川上和人)
Ⅳ 自然遺産地と共生する歴史文化と生活
第13章 小笠原の歴史(岩本陽児)
第14章 小笠原の言語の系譜 (ダニエル・ロング)
第15章 フィールドで聴く小笠原の音楽 (小西潤子)
第16章 小笠原に住む人びとと産業 (菊地俊夫)
第17章 小笠原における観光の発展と環境保全との共存
(菊地俊夫)
第18章 小笠原の歴史文化と生活をめぐるエクスカーション
(岩本陽児)
あとがき (菊地俊夫)
索引内容
小笠原について
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