小笠原マルベリー

萼片が花弁のようなツルナの花


 

概要

 

常緑多年草のツルナ(ハマミズナ科・広域分布種)。

海岸の砂地に群生してはうように生えています。

本種は食用利用もされています。

ツルナ/蔓菜/つるな/ハマヂシャ:旬の野菜百科 (foodslink.jp)

ツルナ – Wikipedia

 

ツルナ(蔓菜)の時期・採り方・食べ方・レシピ・栽培方法

 

春先から、

葉腋(葉のつけね)に、黄色の小花をつけます。

花は萼片が花弁のように見えています。

花が見られる時期はかなり長いです。

葉腋 – Wikipedia

 

本種は

父島の海岸で各所に見られます。

ただし、グンバイヒルガオやハマゴウみたいに、

どこでも見られるというほどでもありません。

 

小笠原での分布は父島と母島。

浜辺の植物で、この2島だけの分布というのは、

食用とのからみで人為が影響しているかもしれません。

 

小笠原に自生するハマミズナ科植物は

本種とミルスベリヒユの2種です。

どちらも広域分布種。

 

 

 

 

 

和名

 

ツルナは「蔓菜」です。

 

茎がつる状にのび、

食用になる草(菜)ということからですね。

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

地面を這うように群生して生えています。

 

葉腋に黄色の小花をつけます。

 

花弁がなく

萼片が花弁のように見えています。

 

萼片の内側が黄色で、萼片は4-5裂しています。

写真は5裂です。

 

おしべ、めしべ花柱の数はかなり変異があるようです。

一般的にはおしべ9-16、めしべ花柱は4-5程度。

 

この写真のものはおしべ20以上あるように見えます。

めしべも花柱は7本あるように見えます。

 

 

葉は互生、形は卵状三角形

 

葉の両面に毛がついています。

 

 

 

 

見るには?

 

海岸の各所で見られます。

 

目立たない植物なので、

あまり積極的に紹介はしていまsせん。

見たい方はリクエストしてください。

 

景観ツアーや森歩きで紹介することができます。

 

自然景観(島内観光)ツアー

 

森歩き

この記事を書いた人

吉井 信秋

大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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