小笠原マルベリー

黄花のマルバケヅメグサ(タイワンスベリヒユ)


 

概要

 

常緑多年草のマルバケヅメグサ(スベリヒユ科・広域分布種)。

 

最近の研究では

タイワンスベリヒユと同種との見解です。

Vascular Plant Flora of the Iwo islands / 加藤英寿:硫黄列島の維管束植物相 

 

’22/9月中旬、

黄花をつけていました。

花が咲くのは日中の数時間という記事もありました。

僕が見たのは11時ごろでした。

www.ogasawara-syokubutusi.com/marubakedumegusa.htm

 

花期は夏場のようですが、

あまり正確なことは分かりません。

 

生えているのは乾性低木林エリアの岩場です。

そばにはイワヒバも生えています。

イワヒバ: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)

 

1つの株はごく小ぶりで、

岩場にはうように生えています。

 

父島で自生する場所はごくわずかしかないようです。

僕は1ヵ所しか知りません。

自生地では数十の株が出ています。

 

小笠原での分布は父島と南硫黄島です。

 

外来種との見解もあったりしますが、

分布からすると、自然分布なのだと思います。

 

小笠原で自生のスベリヒユ科植物は

本種のみです。

 

岩場に生えるヒメマツバボタン、紅紫色の花

 

スベリヒユ: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)

 

 

 

 

 

 

和名

 

マルバケヅメグサは「丸葉毛爪草」です。

丸い葉のケツメグサ(ケヅメグサ)です。

ケツメとは

葉の付け根の毛に由来します。

 

タイワンスベリヒユは「台湾滑莧(滑り莧)」です。

台湾に生えるスベリヒユですね。

スベリヒユ – Wikipedia

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

生えている環境  岩場の上 標高250m以上

 

近接してイワヒバが生えます

 

生えている様子

 

大きめの個体でも、10㎝角程度の範囲

 

花は黄色5弁、6弁も混ざる

左5弁、右6弁、中央部は果実

 

葉の基部に和名の由来の毛が見えます

 

5弁花

 

6弁花

 

花は黄色の5弁(6弁も)

おしべ多数(20ぐらい)

めしべ1(花柱・柱頭5裂)

 

 

 

 

 

見るには

 

マルバケヅメグサは

ルート沿いにはありません。

 

そのため、

ツアーなどでご紹介はできません。

 

他のスベリヒユ科植物は

ツアーで紹介することもあります。

 

全ツアーメニュー

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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