夜明・湾岸道路一周での自生植物(91)ヒメフトモモ
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどある。
1種類ずつ、
特徴や見られる場所を紹介していく。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
概要
以前は、似たものとして、
ヒメフトモモとアデクモドキがあるとされていた。
しかし分類が困難なところもあり、
現在はヒメフトモモのみとしている。
生える環境で
樹高は低木から小高木まで幅がある。
低木性の個体は、
乾性低木林がわりと見つけやすい。
個体数はそれほど多くはない。
小笠原での分布は
父島列島、母島列島など。
父島では、低木から小高木のエリアで、
山地に幅広く分布する。
このルート沿いでは、長崎~中央山で、
やや低木林で、ときおり見られる。
小笠原でフトモモ科自生種は
本種とムニンフトモモの2種。
いずれも固有種。
本種とムニンフトモモは
樹皮、花色などが明らかに違う。
本種の花期は7月頃。
花は花弁がすぐ脱落し、
乳白色のおしべが目立つ。
和名
ヒメフトモモは「姫蒲桃」」と書く。
かわいい、小さいフトモモという意味。
なお、
フトモモは小笠原には自生しない。
栽培種や野生化個体は少しある。
生えている様子
崖地に生える低木性の個体
花期は7月ごろ
集散花序
花は薄緑白4弁、おしべ多数、めしべ1
花弁はすぐ脱落する
花弁がまだ残っている状態の花
葉のつきかたは対生
葉の形は倒卵状楕円形、
先はやや尖り気味のものと鈍頭とある
葉脈は主脈以外はほとんど目立たない
見るには
東平などの乾性低木林が見つけやすい。
夜明道路沿いでも、
数は少ないが見られる。
あまり目立たない種なので、
紹介することはめったにない。
興味のある方は、
リクエストしていただきたい。
森歩きのツアーで紹介できる。
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