小笠原マルベリー

牧野富太郎氏命名のムニンイヌツゲ(固有種)


 

 

概要

 

牧野富太郎氏が命名した固有植物の1つ、

ムニンイヌツゲ(モチノキ科・固有種)。

 

後述するが、

ツゲとイヌツゲでは科が違う。

 

雌雄異株、小高木で、

おもに乾性低木林に自生する。

分布は狭いが、個体数はそれなりにある。

 

しかし、

最近は開花個体が少ないように感じている。

そのため、果実もなかなか見ない。

 

小笠原での分布は

父島、兄島、母島で、おもに乾性低木林内。

 

父島では

東平や初寝線周辺などで自生する。

ルート沿いでも見られる。

 

小笠原でモチノキ科自生種は

本種、シマモチ、ムニンモチの3種。

いずれも固有種。

 

本種とシマモチやムニンモチとは

葉の大きさが明らかに違う。

 

 

 

 

 

和名

 

 

ムニンイヌツゲは「無人犬柘植(黄楊)」と書く。

 

小笠原に産するイヌツゲのこと。

固有種である。

イヌツゲ – Wikipedia

 

イヌツゲは、ツゲに似ているが

性能(材)がやや劣るためイヌがつく。

ツゲ – Wikipedia

 

ツゲはツゲ科、イヌツゲはモチノキ科。

 

イヌがつくものは、

本家より落ちるという意味に使われます。

かわいそうなイヌ。

 

 

 

 

 

生えている様子

 

 

樹高4mほどの個体

東平のルート沿いで見られる

 

葉はかなり小さい

自生の広葉樹では最も小さいと思われる

 

色の薄いのは新葉で、

出はじめに赤味を帯びる

 

 

葉のつきかたは互生

 

 

葉の縁は鈍鋸歯

 

雄株の花(雄花)

 

花は白4弁、おしべ4、めしべ1

めしべのふくらみがない

 

雌株の花(雌花)

 

花は白4弁、おしべ4、めしべ1

めしべのふくらみが大きい

 

 

雌株は花期ののち小さな果実(直径5㎜程)つける

果実は黒熟する

 

 

 

 

 

 

見るには

 

東平などの乾性低木林で自生する。

個体数はそれなりにあるが、

ルート沿いでは少なめ。

 

東平&初寝山(森歩き)

 

東平は入林パスが必要。

森歩きのガイドツアーで。

 

森歩き

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

    この著者の記事一覧

    牧野富太郎氏命名のムニンイヌツゲ(固有種)


     

     

    概要

     

    牧野富太郎氏が命名した固有植物の1つ、

    ムニンイヌツゲ(モチノキ科・固有種)。

     

    後述するが、

    ツゲとイヌツゲでは科が違う。

     

    雌雄異株、小高木で、

    おもに乾性低木林に自生する。

    分布は狭いが、個体数はそれなりにある。

     

    しかし、

    最近は開花個体が少ないように感じている。

    そのため、果実もなかなか見ない。

     

    小笠原での分布は

    父島、兄島、母島で、おもに乾性低木林内。

     

    父島では

    東平や初寝線周辺などで自生する。

    ルート沿いでも見られる。

     

    小笠原でモチノキ科自生種は

    本種、シマモチ、ムニンモチの3種。

    いずれも固有種。

     

    本種とシマモチやムニンモチとは

    葉の大きさが明らかに違う。

     

     

     

     

     

    和名

     

     

    ムニンイヌツゲは「無人犬柘植(黄楊)」と書く。

     

    小笠原に産するイヌツゲのこと。

    固有種である。

    イヌツゲ – Wikipedia

     

    イヌツゲは、ツゲに似ているが

    性能(材)がやや劣るためイヌがつく。

    ツゲ – Wikipedia

     

    ツゲはツゲ科、イヌツゲはモチノキ科。

     

    イヌがつくものは、

    本家より落ちるという意味に使われます。

    かわいそうなイヌ。

     

     

     

     

     

    生えている様子

     

     

    樹高4mほどの個体

    東平のルート沿いで見られる

     

    葉はかなり小さい

    自生の広葉樹では最も小さいと思われる

     

    色の薄いのは新葉で、

    出はじめに赤味を帯びる

     

     

    葉のつきかたは互生

     

     

    葉の縁は鈍鋸歯

     

    雄株の花(雄花)

     

    花は白4弁、おしべ4、めしべ1

    めしべのふくらみがない

     

    雌株の花(雌花)

     

    花は白4弁、おしべ4、めしべ1

    めしべのふくらみが大きい

     

     

    雌株は花期ののち小さな果実(直径5㎜程)つける

    果実は黒熟する

     

     

     

     

     

     

    見るには

     

    東平などの乾性低木林で自生する。

    個体数はそれなりにあるが、

    ルート沿いでは少なめ。

     

    東平&初寝山(森歩き)

     

    東平は入林パスが必要。

    森歩きのガイドツアーで。

     

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      大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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