小笠原マルベリー

広域分布種なのに、和名は「ムニンシダ」


 

広域分布種なのに、和名は「ムニンシダ」

 

概要

 

ムニンシダ(チャセンシダ科・広域分布種)。

 

小笠原(の)シダという意味ですが、広域分布種なのです。

国内では小笠原だけなのですが、

海外は台湾や旧世界熱帯地地方などに広く分布するようです。

国内では小笠原でしか見られないから

和名にムニンがついたのはわかります。

でも、

形態などの特徴をあらわす言葉をなぜつけなかったのでしょうか。

初出を知りたいものです。

 

小笠原での分布は父島、兄島、母島などです。

父島では山道沿いでも見ますが、

それほど多くはないように感じています。

普通、沢沿い・湿っぽい場所の岩場に生えています。

本種の葉は

やや変形したひし形で特徴的です。

 

 

 

 

和名

 

ムニンシダは「無人羊歯」と書きます。

 

つまりは

小笠原のシダということなのです。

 

ムニンは、

かつて無人島(むにんじま)と言われていた名残で、

小笠原のこと。

 

樹木にも

ムニンノキというのがあります。

 

夜明・湾岸道路での自生植物(55)ムニンノキ

 

 

 

 

 

生えている様子

 

岩場の上に生えている個体

すぐ下は沢のある場所

 

.

葉身は単羽状複生

 

葉の形は

ひし形を細くし、非対称の形にしたようなイメージ

羽片の長い側の縁は鋸歯となっている

先端の頂羽辺は、それより下の側羽片より大きめ

 

胞子嚢群は中肋から線形で複数本並びます。

 

 

 

 

 

見るには?

 

父島ではムニンシダの生息地は限られています。

そのため、ツアーで紹介することもあまりありません。

 

しいて言えば、

千尋岩コースでは道沿いにあるので、紹介できます。

興味のある方はお知らせください。

 

千尋岩(ハートロック)コース

 

 

 

参考

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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