薄暗い谷間の岩上に生えるアオホラゴケ(オガサワラホラゴケ)
目次
概要
常緑でこぶりな
アオホラゴケ(シダ・コケシノブ科・広域分布種)。
小笠原でも生えていて、
かつては固有種とされていた。
オガサワラホラゴケといわれていました。
薄暗い谷間の岩上や岩壁に
群落を作って生えている。
父島は山が低く、乾き気味のためか、
それほど多くはない。
小笠原での分布は父島、弟島、母島など。
観光で使うルート沿いでは
千尋岩ルート沿いでわずかに見られる。
(生えている場所を知る人はかなり少ない)
広域分布種なので、他地域にもあり、
国内での分布は
本州から南西諸島など。
海外も
インドからポリネシアにかけての分布があるようだ。
和名
アオホラゴケは「青洞苔」と書く。
由来ははっきりとしない。
アオ(青)・・アオの意味は不明。
青と緑は同義だと思うが、何がアオなのか?
ホラゴケ(洞苔)・・
洞穴など暗いところにに生えるコケのようなシダ。
上記を合わせて、アオホラゴケであろうか?
島名としては
オガサワラホラゴケ、ムニンコケシダなどがある。
オガサワラホラゴケは
小笠原に生えるホラゴケという意味。
ムニンコケシダは
小笠原(ムニン)のコケのようなシダの意味であろう。
実際の様子
高木性の樹林下、薄暗い谷間の岩場や岩壁に生える
群落を作って生えている
根茎が長く這い不規則に分枝とあるので、
みなつながっているのであろうか?
同上
葉身は2-3回羽状複葉、
長さは5㎝ぐらい
2又に分枝しながらのびている
同上
胞子嚢群は、葉裏の裂片に単性
葉にぽつぽつついているのが胞子嚢群
同上 拡大
乾いて干からびたような状態
湿り気が出ると、
また通常のかたちに戻るのであろう
見るには
ルートではないような
薄暗い谷間の岩上に生えていることがほとんど。
千尋岩ルート沿いではわずかに見られる。
こういう小ぶりなシダは興味をひかれないので、
ほとんど紹介はしていない。
興味のある方は、
リクエストいただければ、紹介できる。
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