雌雄異株で常緑高木性のアカギ
目次
概要
雌雄異株で
常緑高木性のアカギ(コミカンソウ科・外来種)。
小笠原では
明治時代に導入された外来種である。
そのため、
巨木に相当するぐらい成長したものも現存する。
<幹回り5m以上ありそうな個体>
父島、弟島、母島などに分布する。
母島では
純林になるぐらい繁茂しているところもある。
父島ではまだそこまでいかないが、
群生しているところはある。
かつて連珠谷や夜明山には植栽したようだ。
たしかにそのあたりは多いところがある。
雌雄は普段は分からない。
2-3月ごろ花期を迎えるので、
花を見ると、一目瞭然。
花弁がない花(萼片はある)で、
雄株はおしべ、雌株はめしべが目立つ。
葉にも特徴があって、3出複葉である。
小笠原の植物では
3出複葉の種はかなり少ない。
小笠原では、
アカギも含めて、コミカンソウ科の自生種はない。
和名
アカギは「赤木」と書く。
まさに赤い木という意味である。
材が赤味を帯びるからである。
生えている様子
赤味を帯びた幹
同上 拡大
樹形
新緑の時期
葉は互生で3出複葉
葉はつやがあり、形は卵形
縁には鋸歯がある
雄株の花(雄花)
同上 近景
雄花は萼片5、おしべ5
同上 拡大
雌株の花(雌花)
萼片5(萼片5はすぐ落ちる)、めしべ1(花柱3裂)
子房の先で花柱3裂
同上 拡大
実生の発芽直後
カイワレ大根のようで、このころなら簡単に抜ける
親木のアカギで暗いので、ほとんどは枯れてしまう
見るには
島内各所で見られる。
ツアーでは特に紹介はしていない。
興味のある方はお知らせいただきたい。
あちこちにあるので、
各種ツアーで紹介できる。
前の記事へ
次の記事へ