小笠原マルベリー

ハチジョウクサイチゴ開花中(’23/2月下旬)


 

 

概要

 

’23/2月下旬、

ハチジョウクサイチゴ(バラ科・外来種)が

各所で開花中。

実際はもう少し前から咲き始めていた。

 

空き地や道端に雑草のように生えるハチジョウクサイチゴ

 

昨年も、

2月初めごろから開花を確認している。

それほど開花時期は変わらないように思う。

 

ハチジョウクサイチゴ開花中(’22/2月初旬)

 

 

本種は外来種ではあるが、

近年、かなり雑草化して生えている。

 

草刈りしていない道端で、

旺盛に広がるところもある。

 

<道端に広がる様子>

 

そして、

刈っても刈っても、また出てくる。

なかなか手ごわい。

 

本種も花期のあとには果実をつける。

イチゴなのでもちろん食用にできるが、

甘味も少なく、それほどうまいものでもない。

 

 

 

開花の様子

 

 

 

花は白花5弁、おしべ多数、めしべ多数

 

 

 

おしべが外側で先端に葯がある

めしべは中央部にまとまって白い糸状

 

めしべの内部には

花床・かしょう(花托・かたく)がある

イチゴの赤くなる部分である

 

 

旺盛に生えているところでは、葉が密にしげる

 

 

葉は3出複葉

 

茎などにはとげがある

 

 

 

 

 

 

 

見るには?

 

林内の開けた場所でも見られるが、

よく見られるのは、道路沿いや空き地である。

あちこちの道端や草地で雑草化している。

都道・村道沿いでもよく見らる。

 

分布は

父島の北部から中央山ぐらいまでのエリア。

南部には生えていない。

 

ツアーでは

このエリアを歩いたときに紹介する。

 

 

 

 

 

 

 

要望

 

植栽する団体(行政や民間団体)へのお願いです。

 

ハチジョウクサイチゴとチチジマイチゴは

もともと分布が異なります。

 

ハチジョウクサイチゴは

父島北部から中央山にかけてのエリア。

チチジマイチゴは

長谷(北袋沢含む)から桑ノ木山にかけて。

 

近年、その分布と異なる場所に植栽していたり、

両者を同じ個所に植栽している事例が見られます。

 

慎重にしてほしいものです。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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