「帝国海軍と艦内神社」(久野潤)
目次
概要
2014年発行、
「帝国海軍と艦内神社」(久野潤)。
帝国海軍と艦内神社 / 久野 潤 – 紀伊國屋書店ウェブストア
著者は艦内神社の専門というわけではない。
あるきっかけから色々調べられたようだ。
僕も
艦内神社にそれほど興味があったわけではない。
読むきっかけは、
ブログで軍艦那珂の記事を書いてから。
軍艦那珂の艦内神社は、
大洗磯前神社から分霊された神社であった。
それゆえ、
軍艦那珂鎮魂碑も同神社に建立されている。
そういう事例から、興味をもって検索して、
購入したのが本書であった。
僕は戦跡を多く訪ねているが、
これからは艦内神社も訪ねてみたいと思う。
目次と内容
第1章
日本人にとっての神道と海の神
第2章
日清・日露戦争における艦内神社前史
第3章
艦内神社の時代
第4章
艦内神社の分霊元を訪ねて
第5章
神々にまもられた帝国海軍の敗戦と戦後
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前半は、神道と海の神の関係から始まり、
艦内神社が祀られるようになった経緯などが、
述べられている。
第4章では艦内神社の解説であるが
多くの船が紹介されかなり長い。
もちろん那珂も記載がある。
本書では球磨は不明となっているが、
本書発行以降に、
湯前町の市房山神宮 里宮神社とわかった。
政教分離
戦後は政教分離ということがある。
行政(国や自治体)が絡む公的な船は
表立っては艦内神社は祀れないのかもしれない。
しかし、
昔から、船は神棚を祀ることが多い。
公的な船であっても、
艦内神社があってもいいかと思っている。
(異論のある方もあろうかとは思う)
個人的には
国民もこういうことに寛容であってほしいと思う。
もちろん多額の出費は非難されるべきだが、
乗組員の出費だけで賄うのも違う気がしている。
(実態は知らないが)
参考
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