夜明・湾岸道路での自生植物(85)キンモウイノデ
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどある。
1種類ずつ、
特徴や見られる場所を紹介していく。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(85)キンモウイノデ(シダ・オシダ科・広域分布種)
常緑で地上性、
キンモウイノデ(オシダ科・広域分布種)。
父島では、
山中や林縁でわりと普通に見られる大型のシダ。
群生して生えるところもある。
直立~斜上の根茎は塊状で、葉を叢生する。
葉柄は、
60-80㎝ほどで、鱗片を多くつける。
鱗片は特に基部に目立つ。
www.ne.jp/asahi/sunsun/tanpopo/manabiya/manabiya.htm
イノデ(猪の手)(イノデ)とは? 意味や使い方 – コトバンク
このルート沿いでは、
夜明道路では旭山~桑ノ木山間で広範囲に、
湾岸通りでは境浦付近で見られる。
夜明平では群生して生えている。
小笠原での分布は
父島列島、母島、火山列島など。
国内では小笠原諸島だけに分布。
国内だけで考えれば固有種なのだが、
海外のミクロネシアにも分布する。
それゆえ、広域分布種となる。
和名
キンモウイノデは「金毛猪(の)手」と書く。
金毛(キンモウ)は、
葉柄基部の鱗片が黄褐色の色合いから。
猪手(イノデ)は
鱗片に覆われた葉柄などを猪の手に見立てたもの。
ということで、
キンモウもイノデも、鱗片が由来となっている。
Taro-ヤクシカ好き嫌い図鑑(図鑑 (maff.go.jp)
実際の様子
全形
根茎から葉が叢生する
群生する様子
葉は2-3回羽状複葉
同上
葉の裏面
縁に近いところに並ぶように胞子嚢群をつける
同上拡大
胞子嚢群は丸みをおびる
葉柄全体に黄褐色の鱗片がつく
基部の鱗片は特に目立つ
見るには
山地の方で普通に生えている。
あまり紹介はしないが、
ほとんどのツアーで紹介できる。
興味のある方はお知らせいただきたい。
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