「瀬戸内町内の遺跡2」(瀬戸内町教育委員会)
目次
概要
2017年発行、
「瀬戸内町内の遺跡2」(瀬戸内町教育委員会)。
瀬戸内町というのは奄美大島南部の町である。
ここには国指定史跡の戦跡が3か所ある。
報告書は
町によると完売で、在庫はなさそうである。
しかし、PDFでダウンロードできる。
瀬戸内町内の遺跡2 – 全国遺跡報告総覧 (nabunken.go.jp)
本書は、
瀬戸内町文化財調査報告書第6集である。
タイトルは
「瀬戸内町の遺跡2 近代遺跡 分布調査編」となる。
(A4サイズで本文115ページ)
近代遺跡とはすなわち戦跡(戦争遺跡)のこと。
本書によると、
現地調査196,文献10で、計206か所が確認されている。
そのうちのかなりの施設が、
調査成果の項目に記載されている。
それぞれの施設は
名称、概要、概略地図、現地写真、
図などの関連資料が盛り込まれている。
本書と3を合わせ読むことで、
瀬戸内の戦跡がかなり網羅されているかと思う。
瀬戸内の戦跡を訪ねる人には必読であろう。
編集者
町職員の編集者は鼎丈太郎であるが、
僕は面識がある。
以前、
瀬戸内町の戦跡を訪ねたときにお世話になった。
現在も、
時々情報交換もさせていただいている。
訪ねた瀬戸内の戦跡
父島と瀬戸内町との関連
父島と奄美大島(瀬戸内町)は同時期に設置の要塞である。
両地域には
ほぼ同じ形の弾薬庫が残っている。
本書でも参考資料として、
父島の弾薬庫写真(P238)が使われている。
(現在、父島は見学不可、瀬戸内町は見学できる。)
瀬戸内町の戦跡3か所が国指定史跡となっているが、
小笠原の戦跡もその価値はあると思う。
小笠原村教育委員会も頑張っていただきたい。
参考
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