小笠原マルベリー

ごく小さい黄花のカタバミ


 

概要

 

涼しい時期になると、

カタバミが開花している。

 

よく見るのは

ムラサキカタバミとカタバミ。

どちらもカタバミ科だが、

ムラサキカタバミは外来種で、カタバミは広域分布種。

 

図鑑では、

他にケカタバミ、オオキバナカタバミがあるようだ。

上記はどちらも外来種。

 

ムラサキカタバミは

道端でよく見かけ、濃桃色の花。

 

ピンク色の花が映えるムラサキカタバミ

 

カタバミ(カタバミ科・広域分布種)は、

開けた草地や道端などで見かけ、ごく小さい黄花。

小笠原での分布は、父島、母島となっている。

 

カタバミとケカタバミはかなり似ている。

葉に毛が目立つのがケカタバミである。

 

小笠原では、

栽培種でゴレンシがあるが、これも同じ科。

*ゴレンシ=スターフルーツ

 

花もかわいいスターフルーツ(ゴレンシ)

 

 

 

 

 

和名

 

カタバミは、片喰(酢漿草)と書く。

カタバミ – Wikipedia

 

漢字では、片喰や紫酢漿草と書くが、

片喰は夜葉を閉じるところから、

紫酢漿草はシュウ酸ですっぱいところから。

 

 

 

 

 

カタバミの様子

 

 

 

草地に生えている様子

まとまった群落になりやすい

 

岩場に生えている様子

単個体でぽつりぽつり生える

 

 

花はごく小さいく、黄色5弁

 

花は黄色5弁、

おしべ長5短5計10、

めしべ1で、花柱は5裂

 

葉は3出複葉

縁にはやや毛があるが、表面は無毛に近い

 

果実は円柱状

先が尖る

 

果実の中から赤い種子が飛び出る

 

 

 

 

見るには

 

カタバミは開けた草地や道端で見られる。

 

身近な場所で見られるので、

ツアーで紹介するほどではありません。

 

強いていえば、

景観ツアーの時に紹介する程度。

 

 

全ツアーメニュー

 

この記事を書いた人

吉井 信秋

大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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