小笠原マルベリー

「冥福」碑(遭難者冥福の碑)・・大神山


 

概要

 

「冥福」碑(遭難者冥福の碑)は

大神山公園西入口からほど近い展望地に建立。

 

 

すぐ隣には

「鏑木余三男君之碑」が並ぶ。

 

「冥福」碑は、

1906年(明治39)3月11日に、

母島で遭難した人の冥福を祈念するもの。

 

碑の正面には

上部に横書き(右から左)で「冥福」とある。

 

その下部には縦書きで

亡くなった方の名前が刻まれる。

浅沼佐吉、浅沼平蔵、菊池太助、

豊島亀蔵、前田善兵衛、沖山源四郎

沖山谷作、赤間貞一で、計8名。

 

建立者は

若衆漁夫組合総代人 浅沼丈之助。

 

建立日付の部分は四の文字しかわからない。

(被弾の影響のよう)

ただし、

その一文字上は正の一部のように見える、

またその一文字下は年の一部のように見える。

小笠原諸島歴史日記によると、

大正4年3月ということである。

 

「小笠原諸島歴史日記 上・中・下巻」(辻友衛)

 

説明板は東京都による。

なお、この公園自体が小笠原支庁管理である。

 

 

 

 

 

 

現地の様子

 

解説版

 

碑の場所

西入口から上ってすぐの展望地

「鏑木余三男君之碑」と並ぶ

 

 

碑全景

 

碑正面

 

上部に横書き(右から左)「冥福」

 

碑文

 

<文面>(縦書き)

明治三十九年三月十一日於母島遭難者

 浅沼佐吉 浅沼平蔵 菊池太助

 豊島亀蔵 前田善兵衛沖山源四郎

 沖山谷作 赤間貞一

     小笠原父島大村

     若衆漁夫組合

大正四年三月   総代人 浅沼丈之助

 

 

 

 

見るには

 

大神山公園西入口から上ってすぐの展望地にある。

下から5分もかからない。

展望もいい。

 

ツアーで立ち寄ることはまずない。

興味があれば、リクエストいただきたい。

各種ツアーで立ち寄りは可能。

 

全ツアーメニュー

 

 

 

参考

 

小笠原・父島の史跡・碑

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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