赤と黄の花が混ざるトウワタ(唐綿)
目次
概要
多年草のトウワタ(キョウチクトウ科・外来種)。
小笠原では春に開花している。
花は赤と黄色の2色だが、
赤が5裂の花冠で、黄は5裂の副花冠。
合弁花なので、5弁のようだが、5裂である。
さらに中心部に、おしべ5、めしべ1がある。
本種は植栽ほか、多少野生化している。
野生化しているところは、それほど多くないと思う。
和名
トウワタは「唐綿」。
「唐」とあっても、中国という意味ではなく、
外国から来たという意味合い。
なお原産地はアメリカ大陸。
「綿」は種子の冠毛からのよう。
他に、アスクレピアス(属名)、
クラッサウィカ(種小名)ともいわれる。
毒草
トウワタは毒草とされている。
アスクレピンという成分によるもの。
症状としては、
おう吐、呼吸困難、痙攣、強心作用など。
(薬用利用もある)
間違っても、口に入れたりしないように。
旧ガガイモ科
<種子につく綿毛>
果実の中を見たときに、
マダガスカルジャスミン(フロリブンダ)に、
似ていると感じた。
科を調べると、
やはり同じ旧ガガイモ科だった。
現在は両種ともキョウチクトウ科。
実際の様子
全景 草丈40-50㎝
3つの花序が並ぶ
1つの花序に10ぐらいの花
中央はまだつぼみ
花は赤と黄色の2色
赤が5裂の花冠で、黄は5裂の副花冠
さらに中心部に、おしべ5、めしべ1
黄色の副花冠5裂とおしべ5、めしべ1
葉は対生、形は長楕円状披針形
果実
果実には、白い綿毛のついた種が入る
見るには
人家内での植栽や
その周辺での野生化が多少ある。
ツアーで紹介することはほとんどない。
ただし、
開花している時は野生化個体で介することもある。
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