小笠原マルベリー

トウロウソウの花ではメジロの盗蜜行動が見られる


 

 

概要

 

’24/3月初旬、

トウロウソウ(ベンケイソウ科・外来種)は、

開花が進んでいる。

 

トウロウソウ・セイロンベンケイ・ハカラメ

 

花を見ていると、メジロが来ているときがある。

これは花蜜が目的かと思われる。

 

花蜜は

花被片の内側、めしべの付け根付近にある。

 

しかしメジロは正攻法ではこない。

よく見ていると、

メジロは盛んに花の脇をつついている。

 

横からつついて、

花蜜を取ろうという行動だ。

 

この行動は

本種だけではなく、他の花でも見られることがある。

例えばハイビスカスなど。

 

その結果、

ハイビスカスの花も横に穴が開いていることがある。

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

花序に多数の花をつける

開花する前は萼片でくるまれている

 

 

開花すると、赤い花弁が開く

 

萼片も、花弁も4裂

(4つの花弁が合生し筒状に)

おしべ8、めしべ4心皮(花柱・柱頭4)

 

メジロが横からつついたあと

 

 

 

 

<盗蜜行動の動画>

 

 

 

 

 

 

 

見るには

 

トウロウソウは各所で見られる。

特に岩場や擁壁に多い。

 

花期には、

メジロの盗蜜行動が見られる場合がある。

 

ツアー中に、

そういう行動があるときは紹介する。

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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