小笠原マルベリー

シロトベラ雌株の花(雌花)


 

 

シロトベラ(トベラ科・固有種)は雌雄異株。

花期を迎えています。

 

雌雄の花とも基本の花のつくりは同じです。

花は乳白色5弁、おしべ5、めしべ1です。

 

ここで紹介するのは、雌株の花(雌花)です。

雌花はめしべの子房がふくれていて、
おしべの葯が退化気味です。

小笠原でトベラ科植物は4種でいずれも固有種。

父島列島ではそのうち3種があり、本種、オオミトベラ、コバトベラです。

母島列島では2種で、本種とハハジマトベラです。

 

名前が似ている海岸性のクサトベラはクサトベラ科で、

関係はありません。

シロトベラ、漢字で書くと「白扉」

扉に魔除けのような意味でトベラを据えたところからのようですね。

また本種は樹皮が白いのでシロです。

 

 

この記事を書いた人

吉井 信秋

大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

この著者の記事一覧

コメントは受け付けていません。


PAGE TOP