「ボーダーツーリズム」(岩下明裕 編著)
目次
概要
2017年12月発行、
「ボーダーツーリズム」(岩下明裕 編著)。
ボーダーツーリズム ー 観光で地域をつくる | 北海道大学出版会
ボーダー、すなわち国境、
国境の地域を取り上げている。
ツアーとしては、国境とその隣国、
あるいは国境の地域だけの両タイプある。
地域の旅行社に協力してもらい、
モニターツアーとして試行的な取り組みもされている。
執筆者は章ごとに異なる。
最後は座談会の様子も載せられている。
対象のボーダーは、
対馬-釜山、サハリン-稚内、八重山-台湾、小笠原など。
ただし、アクセスの関係で、
小笠原はその地域だけで、他とはつながらない。
国境をつなげるツアーはとても魅力があると思う。
しかし、それなりのツアー代にもあるので、
両者をきちんとつなげるテーマが大事。
目次
はしがき
ボーダーツーリズム企画一覧
序章 誕生秘話………岩下明裕
第1章 福岡・対馬と釜山をつなぐ………花松泰倫
第2章 サハリン・稚内からオホーツクを結ぶ………高田喜博
第3章 沖縄・八重山と台湾への挑戦………島田 龍
第4章 小笠原断章:国境を想像する・・・・・・複数人
第5章 ボーダーツーリズムが問いかけるもの………古川浩司
座談会:旅づくりの舞台裏
あとがき:日本でボーダーツーリズムがいかに生まれたか
「第4章 小笠原断章」について
小笠原からは他の国へ渡る定期便はない。
国境の島ではあるが、想像するしかない。
そのため、
ボーダーツーリズムといっても、
通常の観光客と行けるところは変わらない。
短いが紆余曲折な歴史の島。
このツアーでは
父島、母島の島民が数人登場する。
その方々が重要な解説役となっている。
その島民は
延島冬夫氏、大平レーンス氏、折田一夫氏など。
(こういう人はガイドではないので、
どういう風に費用を払ったかは気になるところ
1人あたりで払うガイド代よりは安いのだろうと思う
ツアーと考える場合、ガイド代・講師代というのも、
費用として十分必要な要素)
結論からいうと、
小笠原で国境を意識するのは難しかったよう。
ボーダーツーリズムとして考える場合、
やはりより想像させる取り組みがいるのだろう。
参考:小笠原について
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