「歴史の語る小笠原島」(大熊良一)
目次
概要
1966年発行、
「歴史の語る小笠原島」(大熊良一)。
本文は250ページほど。
古書で入手した。
小笠原の返還は1968年。
返還より少し前に発行されたことになる。
本書執筆時点では、
「むすび」に返還への期待が言及されている程度である。
本書では、
発見伝承から明治時代ぐらいまでの歴史が語られている。
本文のよりどころになった一次資料の注釈も,
かなり多く記載されている。
本文と注釈をじっくり読むことで、
小笠原の歴史への理解が進むであろう。
目次
はしがき
第一章
小笠原島発見をめぐる伝承
漂流民の記録と幕末洋学者の小笠原島開拓論
西欧人、はじめて無人島(小笠原島)を発見する
最初の移住者ナサニエル・サヴォリーと来往する人びと
イギリスの軍艦エンタプライズ号の寄港
ペリー、小笠原島を調査する
ペリーの計画するボニン島(小笠原島)の自治植民政府
ロシアのプチャーチンの艦隊、ボニン島(小笠原島)に来る
小笠原島をめぐる英・米の立場
第二章
対立する小笠原島の領土主権問題
幕府の小笠原島再開拓と軍艦咸臨丸の派遣
小笠原現地調査の準備すすむ
江戸幕府の小笠原島再開拓とその経営
小笠原島開拓の成果とその植民の放棄
明治維新と小笠原島問題
第三章
明治政府、小笠原島対策に乗り出す
明治政府、小笠原島開拓を決定する
小笠原島に行く明治丸
孤島に住むロビンソンたち
小笠原島の現地調査と開拓計画
明治政府の「拓彊対策」と小笠原島
小笠原島に内務省出張所設置さる
島々の歴史は忘れない
むすび
小笠原史年表
参考文献
索引
参考:大熊氏著書
参考:小笠原の歴史
前の記事へ