小笠原マルベリー

「群島と大学」(石原俊)


 

 

概要

2017年3月発行、「群島と大学」(石原俊)。

群島と大学 石原 俊(著) – 共和国 | 版元ドットコム

 

群島と大学という、

あまり結びつかない2つがセットになったタイトル。

群島については、

おもに小笠原・硫黄島のことである。

 

本書は4部で成り立っている。

第2部が

「群島という現場──帝国・総力戦・冷戦の底辺から」

 

小笠原群島、硫黄島のことが書かれている。

第1章が小笠原群島、第2章が硫黄島のこと。

 

僕にとってはここが興味のある部分であった。

 

小笠原好きな人にとって、

他の部が興味を引くかどうかは保証の限りではない。

普通はあまり興味をひかないだろうと思う。

目次を参考にしていただきたい。

 

 

 

 

 

目次

 

はじめに

 

第1部 同時代史という現場

    ──歴史の岐路としての現代日本

 

第2部 群島という現場

   ──帝国・総力戦・冷戦の底辺から

 

 第1章 世界史のなかの小笠原群島

 第2章 硫黄島、戦後零年

 

第3部 大学という現場

   ──グローバリズムと国家主義の攻囲のなかで

 

第4部 書物という現場──歴史の岐路を読み解くために

 

 

 

 

第2部について

 

第1章が小笠原群島、第2章が硫黄島のこと。

 

著者によると、

「日本本土防衛の<捨て石>として

 強制移住あるいは軍務動員を強いられ、

 さらに日本本土復興の<捨て石>

 そして故郷を事実上の<帰還困難地域>とされてきた、

 ・・・島民の経験から・・・

 日本の総力戦体制や冷戦体制を問い直していきます。」

と書かれている。

 

小笠原・硫黄島関連図書

 

 

 

 

 

参考:石原氏著書

 

 

「近代日本と小笠原諸島」(石原俊)

 

「〈群島〉の歴史社会学」(石原俊)

 

「硫黄島」(石原俊)

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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