夜明・湾岸道路一周での自生植物(番外)シマゴショウ
目次
概要
シマゴショウ(コショウ科・固有種)は、
常緑多年草で、草丈は10-30㎝ほど。
湿潤な林内で、
岩上や樹幹に着生し、群生して生えている。
父島では、
岩上着生が普通で、樹幹着生はほとんど見ない。
小笠原での分布は
父、兄、母、火山列島など。
父島では
おもに中央部山中の岩上で自生する。
残念ながら、
観光ルート沿いで見られるところはない。
このルート沿いでは、
夜明道路沿いJAXA近くで見られる
番外としたのは、道路からは10ⅿほどだが、
生えている場所は少し奥にあり見えないから。
花期(4-5月)には
穂状花序を複数のばし、小花をつける。
のちにできる果実はごく小さく、
コショウ科といっても、コショウには似ていない。
小笠原のコショウ科植物は本種のほか、
フウトウカズラ、タイヨウフウトウカズラがある。
そのうち、
本種とタイヨウフウトウカズラは固有種。
和名
シマゴショウは「島胡椒」と書く。
小笠原(島)に自生するコショウということだ。
この和名は
牧野富太郎氏命名とのこと。
生えている様子
岩壁に着生し、群生して生える様子
コケ類やムニンサジランが
混成して生えている様子
4-5月ごろ花期となる
小さな小花を多数つける
穂状花序をのばす様子
1ヵ所から複数の花序がのびる
花期の花序 拡大
花序はのちに果実をつける
ごく小さな黒熟した果実をつける
葉のつきかたは対生か3輪生
葉はつやつやとし、先が尖り気味
見るには
父島では
観光ルート沿いで見られるところがほとんどない。
ルートをそれれば、
自生する個所はそれなりにある。
普通、岩上に群生して生えている。
そのため、
残念ながら、ツアーで紹介は難しい。
しいて言えば、
ここで紹介している場所ぐらいである。
森歩きで紹介できる。
興味のある方はリクエストを。
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