小笠原マルベリー

「昭和16年夏の敗戦」(猪瀬直樹)

 

 

 

概要

 

1983年発行、

「昭和16年夏の敗戦」(猪瀬直樹)。

昭和16年夏の敗戦 新版 -猪瀬直樹 著|中公文庫|中央公論新社

昭和16年夏の敗戦 – Wikipedia

 

実際に日本が降伏したのは昭和20年8月。

 

昭和16年夏は、総力戦研究所によって、

「日米戦日本必敗」という結論が出た時期。

だから「昭和16年夏の敗戦」なのであろう。

総力戦研究所 – Wikipedia

 

この本では

東條英機と総力戦研究所とが絡み合いながら描かれている。

東條英機 – Wikipedia

 

東條氏の言動・思想については、

他にも語られる本が多くあります。

なので僕もそれなりに知っていた。

 

しかし、総力戦研究所というものを、

しっかり書かれている本を読むのはこれが初めて。

 

組織にしがらみのない研究所員が、

模擬内閣を構成す。

与えられた課題に対して最終的な結論が、

「日米戦日本必敗」。

 

これをそのままほんとうの政府が採用していたら、

戦争はなかったかもしれない。

 

しかし世の中には空気やしがらみがたくさん。

そのまま戦争に突入。

結果は研究所の結論通りに。

 

 

 

 

 

 

目次

 

プロローグ

 

第1章 三月の旅

 

第2章 イカロスたちの夏

 

第3章 暮色の空

 

エピローグ

 

あとがき

巻末特別対談

 

(文庫本の目次)

 

 

 

 

猪瀬氏の言葉

 

 

猪瀬氏は文庫本の巻末対談で、

「日本の意思決定に欠けているのは、

 今も昔も、ディテールの積み重ね」

*対談相手は勝間和代氏。

 

「この作品でディテールを積み重ねれば、

 真実にたどりつくという希望を語りたかった」 

と述べている。

 

そのあたりは彼の生き様にも現れていると思う。

ただし、

都知事のときはうまくいかなかったが・・・

 

 

 

 

参考記事

 

猪瀬直樹: マルベリーの日記&小笠原情報箱

 

猪瀬直樹 | 小笠原マルベリー

 

’25/8月、

映像化されて番組となるようだ。

NHKスペシャル「シミュレーション ~昭和16年夏の敗戦~」

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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